ご無沙汰しております。今回の記事内容はTimelessを考えるというものです。
内容は深くありません(笑)
まず、ご挨拶を…。
なんと2018年もあと数日ほどで終わるところまで来ていました。
なぜ、こんなに記事更新に時間がかかっているかというと…
すみません。他サイトの構築に時間が割かれているような状態です。
そのサイトでは1記事あたり1万字くらい書くので、どうしても一人でやっていると、追い付かないのが現状です。来年は輝けライフ!もきちんと更新できるように頑張ります…。反省。
今年も色々ありましたね。
プライベートでは激動の波に揉まれました。ここまで人生を深く考えたことも今まで無かったように思います。自分の年齢的に考えるのが遅すぎな気もしますが。
目次
Timelessを考える
さて、今日の本題に移りましょう。
Timelessを考えるということです。
なぜ、こんなことを書くのかというと…。
チャーチの本国ホームページが一新されて、だいぶ見やすくなったことに起因します。
ええ、いつも通りチャーチの話題から入ります。
…2018年の秋頃までチャーチのホームページは非常~に見辛いホームページでした。
その理由は「商品の概要が全くわからない」という理由に他なりません。
具体的にいうと…
- モデルの特徴、コンセプトがわからない
- 使われているラストすらわからない
- 検索しようにも、一体何が基準で区分されているのかもわからない
こんなところでしょうか。
せっかく自分の足に合う木型を見つけたから、同じ木型の靴が欲しいと思って探してもよく分からない…
という事態に陥っていました。
個人が作ってやってるこのサイトと訳が違って、これって結構致命的で魅力に欠けるサイトだったと思います。
それを意識したのか、チャーチのホームページは新しくなりました。
ドレスシューズは全て一緒くたに「Timeless」という括りになっています。
ラスト173を使い、昔から殆ど変わらずに作り続けられているConsul(コンサル)、Diplomat(ディプロマット)、Chetwynd(チェットウィンド)といったモデルも、ラスト136を使いロングノーズでモダンなスタイルを狙ったOslo(オスロ)、Detroit(デトロイト)、Chicago(シカゴ)といったモデルもみんな同じ「Timeless」のカテゴリーに。
前はコンサルなんかは「Classic」、オスロなど新しいラストのものは「Office」といった感じで明確な線引きがあったのですが、とりあえずドレスシューズは全部「Timeless」になっています。
見やすくなって良いんですけど、その中でも区分を細かくすれば良いのに…と思っちゃったり。
そして相も変わらず「Triple Sole」ということでShannon(シャノン)とGrafton(グラフトン)はソールが厚いシリーズに組み込まれています。
シャノンはともかく、グラフトンは「Timeless」じゃないのか…といささか疑問の残るところです。色々感じるところはありますが、全てのモデルに概要がついたのはいいことではないでしょうか。
コンセプトや合わせる洋服の提案などがされているのはとても良いことです。
あとは肝心の履き心地を左右するラストの特徴でも一覧で見られるようになったら、靴ブランドとして最高です。
イメージはクロケット&ジョーンズのホームページなのでしょうか。
ここで思うのが、いったい何をもって「Timeless」としたのか、ということです。
しかし、ドレスシューズを全てひっくるめて「Timeless」にするとは、乱暴なような気がします。
チャーチはドレスシューズを履くということが「Timeless」と捉えているのかもしれません。
名ラストも古くなっていく
最近は時代の移り代わりが早いので、洋服の流行もどんどんどんどん変わっていくのを感じます。
洋服の流行だけでなく、それを取り巻く雑誌の勢いも大きく変わっていると思います。
私が靴に興味を持ち、その知識を後押ししてくれたのは、メンズEXでしたが、そのメンズEXも見るからにパワーダウンし、もしかしたらこの私でも記事を書くことが出来るのではないか?と思ってしまうほど専門性・意外性・タイムレスに時代感を取り入れたスタイルの提案というのが、感じられなくなっています。
輝けライフ!をご覧になっている方は、メンズEXの購読者にペルソナが非常に近いと思っています。だから、皆さんもメンズEXの落ち込み方を気にされているのではないでしょうか。
私はもしかしたら、廃刊になるのかな~と思うことも強く、そしてもしそうなってしまったとしたら寂しくもあります。教科書が教科書じゃなくなる日を意味するわけですからね。
メンズEXが一時期すごく推していたクロケット&ジョーンズのラスト337なんて今では話題にすら上がらなくなっていると感じませんか?
ラスト337といえば、あのオードリーを生み出したハンドグレードラインに使われる名ラストです。
が、しかし私の周りの靴好きではオードリーを話題に出す人はめっきり減ったと感じます。
いい靴には間違いありませんが、「Timeless」とはちょっと違うのが理由なのかも?とこれを書きながら思いました。
厳密に言うと、そのオードリーを形成するラスト337からこれといった新作がでないためにそうなるのかもしれません。ラスト337が風化しているように感じるのです。
クロケット&ジョーンズは莫大な数のラストを保有するメーカーですから、あまりひとつひとつのラストをじっくり腰を据えて打ち出すというよりかは、その時代時代でニーズに合わせてラインナップを変化させていくのが得意なクロケット&ジョーンズは、現存するイギリスブランドの中ではそのスタイルが稀有なメーカーのためかもしれません。
もともとはチャーチやグリーンのようにひとつのラストで、デザインを乗せ換えるというのは珍しいスタイルだったようですが、今はその概念も逆転するほど、ひとつのラストに打ち込むスタイルが定着したと思います。
多くの国産本格靴ブランドがチャーチのようなスタイルをとっていますからね。
こう書くとクロケット&ジョーンズを批判しているように感じるかもしれませんが、決してそういうことではありません。ラスト337のベルグレイブは間違いなくパンチドキャップトウというデザインの中で完成されたモデルの1つであるといえると思います。
ここでチャーチのラスト173を見てみましょう。これはチャーチが古くから大切にしてきたラスト73をベースに生み出したラストのためか、野暮ったくは見えるものの不思議と古いんだけど、古臭く見えないから不思議です。これぞTimelessといいたくなります。
でも、ラスト136はTimelessではないと思います。
エドワードグリーンの現ラスト202は旧202と違いますが、やはりその香りを残しているという点でTimelessになるのかもしれません。
ひとつのものを愚直に時間をかけて熟成させるのは、Timelessになる条件のひとつなのかもしれませんね。
人によって「Timeless」と感じるポイントは異なるのでしょうが、多くの人から「Timeless」で「いつ見ても素敵」と思われる姿に近づいていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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