初々しい新入社員が、そろそろ社会の理不尽さをその肌身に染みてくるのが第二週でしょうか?
こんなことを言っていると、私がどんな会社に勤めていたのか、白い目で見られてしまいますが(苦笑)
私が新卒で入社した会社というのは、それなりにひどい会社で、私は第二週に入ったころには、何で先急いでこんな会社に入ってしまったのかと酷く後悔することになったのです。この時に思ったことは、今にして思っても間違っていなかったと思います。
しかし、早とちりをしてもらいたくはない。もし、これをみている既に会社に対して疑念を想っている新入社員さんがいれば、取りあえず3年は頑張ってみて欲しいと思います。
「石の上にも三年」というのは、あながち間違ったことでもないと思うのです。たとえ大変な状況でも時間が経つと、「あれは正しかったんだな~」と思ったり、思いがけないチャンスを頂けたりするものですから。
ただし、暴力(パワハラ)・給料未払いなどがある場合は上記に限りません(笑)
さて、この時期になると、社内で私は新入社員君たちに、どんな靴を選べばいいのかを相談されるのがお決まりになっています。私にとっては風物詩みたいなもんです。
そこでいつも言うのが、まずはお手入れの方法をしっかり学ぶということ、そして靴も高ければ何でもいいというものでもないということ、そして革靴はジャストサイズで選ぶということです。
どんなに高い靴を選んでも、毎日履いていたらあっという間に壊れてしまいます。まずは靴の手入れを知ること、それは靴をきちんとローテションするということでもあります。
高い靴でもラスト(木型)が足に合っていなければ、とても履きにくい靴になります。
ぶかぶかでもぎちぎちでも靴は履きにくいですから、サイズはジャストを選ぶこと。
この3点をまずは覚えていただくということです。
これらの点を覚えていただいたうえで、どんな靴を選べばいいのかを、具体的なブランドを紹介していきます。
まず絶対的に安心なのがREGAL(リーガル)ですね。
会社の規模が大きいため、他のブランドと比べて良い革を使っています。3万円台になるとその力は顕著に出てきます。
→輝けライフ!が絶賛するリーガル3万円台について詳しくはこちらから
地方に転勤になったとしても、リーガルであれば、全国ほとんどどこでも手に入れることができますし、一度型さえ分かってしまえば、オンラインショップで購入することもできる強みがあります。さすが日本一の靴ブランド。
その他にもおススメするブランドはいくつかあるのですが、やはりコスパの高いインポートブランドも見逃せないですよね!?
今回紹介するブランドは、スペイン靴ブランドのBerwick 1707です。通称バーウィック。
コスパ的に最強の部類かと思います。新入社員にはまだちょっと高い靴になるかもしれませんが、きちんと手入れすればそれなりに長く履けます。初心者におススメなんです。
それでは、これからバーウィックがどんな靴なのか詳しく紹介していきます。
目次
Berwick 1707(バーウィック)とは
Berwick 1707、通称バーウィックは、スペインの靴ブランドです。
Cordwainer(コードウェイナー)に代表されるような、スペイン靴の産地として有名なアルマンサにバーウィックは工場があります。
Berwick 1707とあるので、300年以上続く歴史が深いメーカーのように見えますが、実は1707年に起きたスペイン継承戦争の「アルマンサの戦い」で活躍したBerwick伯爵の名前からブランドネームは取られているだけで、ブランドそのものは1991年に創業したばかり。メーカーとしての歴史は実はそんなに深くありません。
しかし、アルマンサという土地が昔から靴づくりが盛んであるということは、間違いないことであり、そこで作られている靴なので品質に安心できます。
価格は通常のラインで税込み25,000円~29,000円前後、プレミアムグレードで38,000円~40,000円で展開しています。
特に日本でコスパの高いバーウィックは通常のラインのことを指すことが多く、実際に並んでいるのも通常のラインのものが多いです。
価格がアンダー3万円で手に入るのに、インポートシューズであり、内容も充実しているのです。
価格だけを見ても、なぜコスパが高いのかはわかりませんよね?
輝けライフ!がなぜコスパが高いと断言するのか、その理由をお伝えします。
デザインがクラシックで趣味が良く、飽きも来ない
スペイン靴というのはイギリスとイタリアに挟まれているという土地柄と国民性で、堅牢かつラテンの気質を感じさせる靴づくりをするのが有名です。
スペイン靴の中には、マグナーニのようにデザイン性に重きを置いているブランドもありますが…
|
バーウィックはスペイン靴の中では、完全にイギリス靴よりのデザインをとっているため、奇抜なデザインや色はほとんどなく、非常にクラシックで流行り廃りのないデザインになっているものが多いです。
よって、革靴初心者の新入社員の方にも落ち着いたベーシックな靴としておすすめできますし、靴好きの玄人にも好まれますし、何より飽きが来ません。
普段はクロケットやグリーンを好んでいる私の知り合いの靴好きさんも、満足してバーウィックの靴を履いています。
製法はグッドイヤーウェルト製法
バーウィックの靴は、製法においても完全なイギリス靴寄りになっています。
製法はアメリカで生まれ、イギリスでも発展したグッドイヤーウェルト製法を取り入れて作られています。非常に手間のかかる製法なので、製品コストも高いのが必然なのですが、バーウィックはグッドプライスで展開しています。
グッドイヤーウェルト製法は本底の取り換えを前提に作られている製法ですから、底を張り替えながら長く履くことができます。
グッドイヤーウェルト製法については、当サイトでも以前詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
どことは言いませんが、19,000円近くして、セメント製法で出来ている日本靴ブランドはとても多いのです。
ただノリでくっ付けただけのセメント製法の靴を買うくらいなら、絶対にバーウィックのほうが良いです。
素材も贅沢
日産450足以上の靴工場であり、ヨーロッパのブランドなので、良い素材も手に入りやすいのでしょう、デュプイやアノネイといった優良タンナーの革を使っているので、素材はしっかりしています。
プレミアムグレードのバーウィックの靴になると、なんとレンデンバッハのレザーソールになるというから驚きです。
|
※こちらはダイナイトソールです。
また、この靴のようにコードバンの靴に挑戦してみたい方は、バーウィックのコードバンから入ってみるのも面白いかもしれません。なお、バーウィックのコードバンはアルゼンチンのロシナンテ社のコードバンを使っています。
プレミアムグレードの話も入ってきて、横道にずれてしまいましたが、1万円の接着製法で作られている靴を買うくらいであれば、絶対にこのバーウィックの靴を買ったほうがいいです。
ダイナイトソールを使ったモデルは特に新入社員におススメ
バーウィックの靴に多く見受けられるのが、本底にダイナイトソールを使っているということです。
|
イギリスのハルボロラバー社で作られている有名なラバーソールで、耐久性も普通に使う分には十分すぎるほど高いのです。
先輩の代わりにあちこち出かけたりすることもある新入社員には、頼もしいソールです。
まとめ これだけ詰まって価格はお求めやすい
いかがでしょうか。本格靴に負けない製法、素材、デザイン性をもっていながら、この値段で展開しているバーウィックはまさに新入社員にはうってつけ。
靴好きの方にも愛されるオーソドックスなデザインで、あなたの足元を支えます。
新生活、何か1足欲しいという方、ぜひこのバーウィックを検討してみてはいかがでしょうか。
バーウィックのビジネスシューズ5選!
最後に私がおススメするバーウィックのビジネスシューズを5選紹介して終わりにします!
①ストレートチップ
|
冠婚葬祭、どんな場面でも使えるフォーマルシューズの代表格。
大人の男なら1足は必ず持っておきたい1足です。
②パンチドキャップトウ
|
商品説明はなぜかクオーターブローグとなっていますが、キャップの一文字にだけパーフォレーション(穴飾り)があることからも、間違いなくこれはパンチドキャップトウです。
パンチドキャップトウはストレートチップの靴に次いでフォーマル度の高い靴です。まずビジネスシーンで安心して使うことができます。
③外羽根プレーントウ
|
革靴の基本の「き」である外羽根プレーントウ。
5アイレットながら、スマートさもあるプレーントウなので、ビジネスシーンで活躍します。もちろん冠婚葬祭にも使えますから、ストレートチップ同様持っていると安心できます。
④セミブローグ
|
バーウィックがクラシックで趣味が良い、というのはこの靴に表れています。
イギリス靴のような、トラッドなセミブローグの靴は、ビジネスシーンに華を添えます。内羽根式なので、引き締まって見えるところも◎
⑤Uチップ
|
オンオフ問わず履きたい、という声が大きくなってきた現代にはうってつけの非常に頼もしい靴なのでしょう。お休みの日はジーンズなどに合わせてもいいかと。
外羽根なので、外歩きでむくんだ足にも優しいこと間違いなし。
etc 休日にチャッカブーツ
|
バーウィックはこんなベーシックなチャッカブーツも作っています。
「普通」なので、色んなシーンにマッチします。革靴で「普通」って結構難しいことですからね。
スニーカーではなく、チャッカブーツにするだけで、印象がかなりこなれて見えます。
大人の一歩は、スニーカーオンリーの生活を脱却すること。それを実現してくれます。
大切なのは、1足を履きつぶすのではなく、必ず靴を休ませながら履くということ。
そのためにはやはり5足は欲しいと思います。
いきなり5足揃えるのは大変でしょうが、徐々に増やしてローテーションが出来る環境を整えてくださいね♪参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
|