先日紹介したトリッカーズ1829コレクションのベルグレイブ。
トリッカーズはカントリーコレクションに属するカントリーブーツのモールトン、短靴のカントリーシューズのバートンなど、武骨な靴を作るイメージが強いかも知れませんが、1829コレクションのようなドレッシーな靴を作ることももちろん出来ます。
180年以上培ってきた歴史の深さは並じゃありません。
この1829コレクションですが、日本の一般販売にはあまり出回っていないのと、日本のファッション雑誌がトリッカーズの靴に関してカントリーブーツばかり取り上げており、特にブーツ雑誌では必ずといって良いほどMALTON(モールトン) M2508かSTOW(ストウ )M5634のどちらかが取り上げれるので、目立たなくなってしまい、いよいよブーツのイメージばかりが定着していってしまうという構図になっています。
さらに、アメリカのワークブーツメインの雑誌でも何故かトリッカーズの靴が掲載されたりしているので、ますますカントリーのイメージが固定されています。
そのイメージをくつがえすのが、1829コレクション。
今回の記事ではその作りの善し悪しが1発で出るストレートチップのREGENT(リージェント)を紹介します。
トリッカーズ REGENT(リージェント)
トリッカーズの1829コレクションのストレートチップはREGENT(リージェント)です。
イギリスお得意のスクエアトウ、気持ち短めのノーズ、ボールジョイントはややゆったりとしたラスト。
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そのラストから作られるフォルムからして昔ながらのイギリス靴といった感じです。
特に昔のイギリス靴を思わせる意匠はハーフムーンがあるところ!
内羽根の靴は、靴を成型する前に、タンとアッパーを縫合するのですが、その縫合したステッチをかんぬきと呼びます。
この赤丸の部分が「かんぬき」です。
このかんぬきの縫い糸はこのように見えているものもあるのですが…
このリージェントにはそれが見受けられません。
ハーフムーンという革のパーツで隠しているんです。
これが古き良きイギリス靴らしい雰囲気を出すひとつの要因なのかもしれません。
現在、ハーフムーンを取り付けるのはイギリス靴に限ったことではないのですが、ハーフムーンはこういった昔ながらのイギリス靴には良く似合います。
ソールはベルグレイブ同様に縫い糸が見えないヒドゥンチャネル仕様。
ソールにひと手間かけています。トリッカーズというと、出し縫いが丸出しのソールのイメージがありますが、こういったところで1829コレクションの繊細な印象を出すことに成功しています。
サイズ感は通常のイギリス靴のサイズ感。
チャーチのラスト173で7.5、クロケット&ジョーンズのラスト337で7.5くらいであれば、同じサイズでいいと思います。
気持ち捨て寸が短めな気もするので、不安であればハーフサイズ上げてもいいかもしれません。
革は分厚く、実用性の高い感じ。ガシガシ履いて自分の靴にしていくのは、カントリーコレクションとあまり変わらないところ。
比較的手が出しやすい金額で、値段以上のクオリティと、気を遣わなくてもいいような頑健なストレートチップをお探しの方は、このリージェントがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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