クロケット&ジョーンズ×オリエント急行殺人事件 使用モデルの紹介も今回で第6回目です。
今回紹介するモデルも含めて、残すところあと2つになりました。
では、今回紹介するモデルはというと…
Barnwell(バーンウェル)です。
目次
Barnwell(バーンウェル)の概要
バーンウェルはスコッチグレインレザーを使用したプレーントウのカントリーシューズです。
クロケット&ジョーンズのスコッチグレインレザーって、チャーチやトリッカーズのスコッチグレインレザーとはまた違った雰囲気と色味なんです。
言葉では伝えにくい(表現力がなくてすみません…)のですが、文字通りのグレイン模様(麦模様)が独特なんですねぇ。
スコッチグレインレザーは革の表面にエンボス加工をする型押しの革ですが、クロケット&ジョーンズの場合、この型押しが独特なんでしょうね。色味と柄ですぐクロケットとわかります。
ソールはダイナイトソールなので、雨の日でもがんがん使えるタフな靴になっています。
肝心の甲革のスコッチグレインレザーも、型押しをする工程のなかで、防水加工が施されますので、通常のスムースレザーと比べて、水に強く、雨水にさらされてもちょっとやそっとでは塩吹きしません。
そして、この丸っこい靴はラスト590を使って作られています。
ラスト590は1990年6月に誕生しました。ラストが誕生したのは90年と比較的最近のものですが、ラストそのものは昔ながらのイギリス靴といった感じで、ショートノーズのラウンドトウ。
そしてCウィズと細身の仕上がり。
Cウィズ…?
確かに、見た目も何となく細そうで、丸いラストというのもありますが…
このカントリーシューズ、何やらフェミニンな感じがしないでしょうか?
実はレディースシューズなんです
そう、実はこのバーンウェルはレディースシューズなんです!
メンズとはちょっと違う雰囲気が出ていたのは、そういった理由なんですね!
ラスト590はクロケット&ジョーンズが現在使用しているウーメンコレクションの中でも最も古いラストだそうです。
Cウィズでは男性対象のモデルだとしたら細すぎですね(笑)
しかし武骨な靴、男性の靴にもありそうなカントリースタイルをラストによって、フェミニンな印象にまとめ上げているところは、さすが老舗企業といったところでしょうか。
私の個人的な感想ですが、外羽根がかなり長く伸び、プレーントウながらショートノーズに見えるのが、女性靴っぽく見える可愛らしい雰囲気に仕上がっているのではないかと思います。
このラスト590の靴から後に後継ラストとして613、616、617、618が生まれていきます。
この4ラストは2010年代に作られたモデルばかりです。それらのラストと比べても、ショー
トノーズのようです。クロケット&ジョーンズのホームページでも、後継のラストよりもハーフサイズ上を推奨しています。
なので、基本はハーフサイズアップしたほうが良いでしょう。
現在このラスト590を使用したモデルは、バーンウェルのみです。
Amazonや楽天では取り扱い無し、クロケット&ジョーンズの取り扱いの多い、トレーディングポストでも同モデルの展開はないようなので、お探しの方はクロケット&ジョーンズのホームページから問い合わせてみましょう。
大切な女性にプレゼントというのも素敵ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。