ようやく暖かくなってきました。
もう冬への逆戻りはしてもらいたくないですね。
このまま…このままぜひ暖かい日々が続けばと思います。
昨日の記事の続きを話していきたいと思います。
シングルモンクシューズがここ最近徐々に人気を高めていくのではないかと個人的に感じているところです。
昨日も話しましたが、シングルモンクシューズもその形によって随分と表情を変えるものです。
それこそ昨日のチャーチのWestbury(ウェストバリー)とBecket(ベケット)の違いは顕著です。
同じメーカーが同じラストで世に出している2つのシングルモンクシューズです。
ところが同じシングルモンクシューズでも共食いせずに、どちらも今に至るまで、チャーチを代表するモデルとして残ってきたというところに、靴の奥深さを感じずにはいられません。
こちらがベケット
そしてこちらがウェストバリー
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ベケットの方がオーソドックスなシングルモンクシューズでビジネス向きです。小ぶりのバックルが清楚な雰囲気ですね。90年代にはビームスがよく売り出しており、スタッフの人もよく履いていたそうです。ちょっと上品なフレンチカジュアルにも合わせやすいですね。
私の持っているベケットはブラッケンアニリンカーフを使ったモデルで、赤味の強い茶色と金のバックルの旧仕様のため、カジュアル履きに使っています。
ウェストバリーはそのバックルの大きさがインパクトを残します。履き口が広いため、そのままスリッポンとして履けるという特徴があり、よりリラックスした雰囲気になります。
黒であればビジネスにも使えますが、バックルの大きさなどを考えるとを持ちます。
このウォルナットカラーの場合、ゴールドバックルの暖色系の温かみが出るためカジュアルな印象が強まります。
ストラップの形状とバックルを変えるだけで、まるで別の靴に見えるという点が面白いですね。
シングルモンクシューズはこのように、形状ひとつでドレッシーにもカジュアルにも振れるのです。
今回はビジネス特化のドレッシーなシングルモンク、クロケット&ジョーンズのMonkton(モンクトン)にスポットをあてていきます。
目次
クロケット&ジョーンズ Monkton(モンクトン)
Monkton(モンクトン)はクロケット&ジョーンズの中でも、比較的有名なモデルになります。
先のチャーチ然り、イギリスの靴ブランドは意外とシングルモンクシューズを手掛けるのが得意な気がします。
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使っているラストは348。現在イギリスでは最も人気があるラストで、ロングノーズのラストとシャープさを売りにしたラストです。スクエアでチゼルトウがそれを際立たせます。
なぜこれほどまでにシャープなのかというと、ラスト348がクロケット&ジョーンズの中でもイタリア靴をイメージしたラストのためです。
たしかに従来のイギリスの靴のような、丸くて寸が短いといった野暮ったい雰囲気はありません。
バックルも落ち着きのあるシルバーを使っており、派手な印象もありません。
このラスト348が使われている点は今まで紹介したNorwich(ノリッジ)やAlex(アレックス)と一緒です。
ジェームズ・ボンドが履いているクロケット&ジョーンズですから、かなりソリッドなイメージです。当然このモンクトンもソリッドになるわけですね。
ビジネスシーンに特化したシングルモンクシューズ
モンクトンはそのシルエットゆえに、相当ドレッシーな印象が強い靴です。
少なくとも黒のスムースレザーであれば、スーツ以外での着合わせる洋服はなかなか思いつかないほどです。
例えば裾幅なんかも20㎝あるようでは、ちょっと野暮ったく見えるかもしれません。裾幅を18~19㎝くらいまで絞ったスラックスと合わせるのがいいかもしれません。
スエードタイプのモンクトンもありますが、こちらもベースとなるラストも変わらないので、ビジネスカジュアルスタイルに持って行ってもかなりカッチリした雰囲気になります。
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完全に休みの日に履く場合であれば、スキニーパンツに、柔らかなジャージージャケットなんかで合わせてちょっとイタリアンな雰囲気にするといいかもしれません。
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最近私もいいな、と思っているのがチルコロのジャージージャケット。
これはビジカジにも最高!
こんな柔らかいの着たら夢中になっちゃいますよね。いずれチルコロはこのサイトでも紹介しますが、2009年に出たばかりのブランドというのに、完全に今のファッション業界を牽引していますからね!
と、いうことでイギリス靴ですが、スタイルは完全にイタリアンファッションに寄せたほうがいいのではないかと思います。そのほうがこの靴を活かせますからね。
普段、ゴリゴリのアメリカンファッション(アメリカ風のGジャンとか、革ジャンとか、なんかをしている人には水と油の靴にはなります。
私が推奨するバラクータG9もこのモンクトンとは相性が良くないと思います。
ぜひビジネスシーンにシングルモンクを
今回紹介したモンクトンはシングルモンクの中でもストイックでスーツスタイルに向いた靴だといえます。
シングルモンクというと、バックルが派手に見える、とか逆にプレーンすぎて味気がないという人もいるかもしれません。
しかし、そのバックルとプレーンさがシングルモンクシューズの最大の特徴。
ぜひビジネスシーンに取り入れて欲しいと私は思います。
ダブルモンクの靴よりも、バックルがひとつないため、落ち着いた雰囲気があります。まさに引き算のファッションとはこういう事を言うのではないでしょうか。
シンプルなファッションがお好みの方には、実はドンピシャなのが、モンクトンのようなシングルモンクシューズなのです!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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