だいぶ秋の気配が高まってきました。
とはいえ、暑くなったり寒くなったりと気温の変化も激しく、今日なんかは半袖で十分過ごせるような一日となりました。
秋冬はいろいろなコーディネートができますから、あれこれと目移りが激しくなる季節でもあります。
物欲ボルテージがマックスなので、どうにかして抑えなければいけない!!
分かる人は分かりますよね~この思い(笑)
そんな物欲を紛らわせるために、今回はあるアイテムを紹介していきたいと思います。
私にとっても指を動かして、気を紛らわせることはとても重要なことなのです。
今回紹介するのは、久々の登場となるこのブランド、アルフレッドサージェント。
そのアルフレッドサージェントから、どこかエレガントな雰囲気のカントリーブーツ、HANNOVER(ハノーバー)をピックアップです。
アルフレッドサージェント HANNOVER(ハノーバー)
Alfred Sargent(アルフレッドサージェント)のHANNOVER(ハノーバー)はイギリスの典型的なカントリーブーツです。
スタイルはフルブローグ×スコッチグレインレザーです。
カントリーブーツといえば、まず出てくるのがトリッカーズですが、イギリス靴ブランドであれば、たいていカントリーブーツは作っているもので、それはこのアルフレッドサージェントも同じです。
ブランドによって、カントリーブーツのスタイリングの方向性が微妙に変わってきますが、アルフレッドサージェントのこのハノーバーに関しては、クロケット&ジョーンズのようなスマート系カントリーブーツの方向性になっているのは一目瞭然です。
クロケット&ジョーンズのカントリーブーツといえば、私はIslay(アイラ)が真っ先に思い浮かびます。ジェームズ・ボンドが履いたこのブーツ、そういった付加価値を抜きにしてとってもカッコいいです。
→クロケット&ジョーンズ Islay(アイラ)について詳しくはこちらから
このハノーバーも同じく、クロケット&ジョーンズのカントリーブーツのようなドレッシー系カントリーブーツなのですが、ドレッシーさを引き立てるのは1にも2にもラスト(木型)。ラストのバランスから生み出される産物です。
ハノーバーに使われているラストはラスト87です。クラシカルなラストで捨て寸は若干短く感じますが、ショートノーズにも見えない絶妙なバランスの上に成り立った靴です。ラスト173によく似ているバランス感覚です。
このハノーバーは以前紹介したコムブリッジというキャップトウカントリーブーツと同じラストで出来ています。
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違いはフルブローグなのか、キャップトウなのか。この違いです。とことんドレッシーでいくのであれば、コムブリッジという選択もありですね。
ただ、ドレッシーなだけではなく、ぐるりと靴を1周するようにストームウェルトが巻かれています。見た目にも影響しますが、きちんと水や土埃の浸入防止という実用的な役目も果たします。
アルフレッドサージェントのこのスマートさはどこからやってくるものなのか?私はそのひとつにフランスのエッセンスが加わっているからではないかと思っています。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、アルフレッドサージェントは現在イギリス資本の会社ではなく、フランス資本の会社です。
どこが大本でやっているかというと、BOWEN(ボーウェン)になります。
BOWEN(ボーウェン)は靴好きの方でも、あんまり聞きなれないブランドかもしれませんね。都内でも伊勢丹くらいじゃないと見かけないですからね。そんなBOWEN(ボーウェン)ブランド自体もアルフレッドサージェントに靴を作らせていて、イギリス製のフランス靴というちょっと変わった方向性からアプローチをかけています。そういった関係からフランスのエスプリな雰囲気が加わっているのではないかと邪推しています。
ソールはコマンドソールです。やたらめったら耐久性の高いソールで、擦り減りに滅法強く、グリップ力も抜群です。ハノーバーにちょっとゴツさが加わっているのは、このソールが搭載されているところに大きいです。
コムブリッジはスマートにダイナイトソールですから、このハノーバーはカントリー、コムブリッジはドレッシーブーツを意識しているといったところでしょうか。
お値段は66,960円。もちろん安い値段ではありませんが、質は大きく差がないにもかかわらず、チャーチやクロケット&ジョーンズほど高くないというところが、アルフレッドサージェントが人気を集めるところなのです。
カントリーブーツが欲しいけれど、トリッカーズみたいに人と被りたくない、という人にぜひとも試していただきたい靴です。
※最後にこのアルフレッドサージェントのHANNOVER(ハノーバー)の綴りが、リンク先だと「HANOVER」となっていますが、正しくは当サイトで紹介しているように「HANNOVER」です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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