クロケット&ジョーンズ×オリエント急行殺人事件 使用モデルの紹介も今回で最終回です。
今回紹介するモデルは最後の7番目の仕様モデルです。
では、今回紹介するモデルはというと…
Belgrave(ベルグレイブ)です。
Belgrave(ベルグレイブ)の概要
実はこのサイトですでにベルグレイブの魅力に関しては語っています。
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オリエント急行殺人事件で使用されたベルグレイブはアンティークチェスナットカラーのベルグレイブです。
クロケット&ジョーンズの中でも最も人気の高いラスト337を使用したハンドグレードラインのモデルです。
デザインはつま先にだけ、親子穴が施されたパンチドキャップトウで、なんとも言えない凛とした姿ながら、ジャケパンスタイルにも使いやすい不思議な魅力が詰まった靴です。
ラスト337は現在のクロケット&ジョーンズの人気を支えているラストといって差し支えないほどですし、実際ラスト337を使ったオードリーは同社の看板モデルとなっています。
オードリーとの違いは、ストレートチップかパンチドキャップトウかの違いですが、この小さな違いが靴全体のイメージを大きく変えています。
人気もオードリーに引けを取らない、クロケット&ジョーンズの人気モデルとなっています。
ストレートチップでは固い印象だというときには、このベルグレイブの方が使いやすいでしょう。
特にこのチェスナットカラーはのっぺりとした顔料を吹きかけた靴ではなく、手でアンティーク仕上げが施されているので、色気も抜群です。
クロケット&ジョーンズのハンドグレードラインの靴は、中がフルソックになっていますが、このチェスナットカラーのベルグレイブはフルソックの色も、チェスナットカラーに合わせています。
このハンドグレードラインの靴はソールにドイツのJ.レンデンバッハ製のオークバークソールを使用しています。そして革を切り起こして、出し縫いを隠すヒドゥンチャネル仕様です。ちなみに、この黒のベルグレイブですと、このように半カラス仕様になっていますが…
オリエント急行殺人事件仕様モデルのチェスナットカラーは…
ソールの方も甲革に合わせるように赤茶のステインを施した仕上げになっています。
同じモデルでも、カラーに合わせてソールの仕上げも変更する手の込みよう。
ハンドグレードラインは全てを「ハンドメイド」で作っている靴ではありませんが、こういったソールの仕上げなどは手作業で1足1足丁寧に作り上げています。
おそらく全ての革靴の中から、パンチドキャップトウの代表選手を選ぶとしたら、ジョン・ロブなどを押しのけて、このモデルが間違いなく入ってくるのではないでしょうか。
私は前回のベルグレイブを紹介した記事でこのように言っているのですが、やはりその考えは変わらず、映画に使用されるのも納得な完成度の高さだと思います。
選ばれるべくして選ばれたとでもいいましょうか…。
パンチドキャップトウとこのスクエアトウが最高に相性がいいんです!
羽根回りのステッチも細やかです。
このように手作業が加わった靴は何とも言えない温かみのある雰囲気がありますが、ベルグレイブからはそういう雰囲気がしっかりと感じられます。
選んで間違いない靴です。
セミブローグやウイングチップではやりすぎ、でもストレートチップとは違った印象にしたい、というときは、このベルグレイブを検討してみてはいかがでしょうか。
チェスナットカラー以外にも、定番の黒やダークブラウンなどカラー展開も豊富で、シーンに合わせた色味を選びやすいですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。