都心は雪がまた降った昨日今日。
昨日の夜、銀座のガス灯通りを歩くと…
ガス灯の灯りに照らされながら、降る雪はとても幻想的でありました。まるで映画のワンシーンのような美しさでした。
なんとも言えないもの寂しさ・憂いといった陰りを感じさせながら、刹那的な一瞬の輝きを放つ白い光を見て、何年も感じていなかった雪と街灯りの温かみを感じさせたのです。
雪を見て嬉しくなるなんて、いい歳をして何だか気恥ずかしいのですが、本当に綺麗でした…。
さて、実はサントーニの靴を紹介しているうちに自分も、サントーニの靴でもじっくり見てみたくなり、うずうずしていたところ、仕事の関係で新橋に行く予定ができたため、その道すがらサントーニの新しい路面店が出来たというので、寄ってみました!
本当は有楽町の阪急メンズ館の靴売り場にインショップとなっているサントーニの方も見てみたかったのですが、時間の兼ね合いとどうせなら大きなところで靴を見てみようと思い、今回立ち寄ったのはサントーニの路面店、サントーニ トーキョーでした。
目次
サントーニ トーキョー
銀座の中心地より、少し静かで、高級時計ブランドのショップがひしめき合う銀座6丁目にサントーニ トーキョーはあります。
ここのあたりはブリオーニがあったり、ジョンスメドレーがあったり、バーニーズニューヨークがあったり、ブルネロ・クチネリがあったりなど、とにかく超一流ブランドのショップばかりが並んでいます。
サントーニ トーキョーは少し路地に入ったところにあります。
銀座の箸屋で有名な、銀座夏野。
私も夫婦箸を結婚祝いで贈るときによく使わせてもらっている名店です。
この銀座夏野よりも、もう少し新橋方向へと歩いていくと…
サントーニ トーキョーはあります。
外観からして高級店!
※さすがにお店の中は写真はNGでした。
聞いたことのないラストもありました
サントーニの総本山的なお店なだけあって、多くのモデルが並んでいました。
運営にはあのリーガルが嚙んでいます。
2015年の9月に伊藤忠商事が日本での独占輸入販売権を手にし、リーガルコーポレーションを通じて運営しているというわけです。
とにかく2つの会社が中間業者として挟まるため、もはやかつてのサントーニの価格ではなくなっていました。
ちょっと前までは、高いモデルでも7万円から、本当に一番上でも10万円そこそこだったのに、今はどのモデルも10万円越ばかり。
別にサントーニに限ったことではないのですが、値段が上がりすぎな気がします。
まるでエドワード・グリーンやジョン・ロブのような値上がりの仕方です。
こういったブランドは「素材を妥協できないからやむなく値段を上げます」といいやすい感じがありますね。もっと安く作ることは考えないのでしょうか?
ん~、なんだか2つの中間業者が嚙んでいるから割高になってんじゃないの?と疑ってしまいたくなるのですが、そこはしょうがないです。
納得してしまう理由は、質が最高峰だからです。
そのクオリティの高さに納得せざるを得ません。
印象的だったのは、トウがわりと丸く、縦寸もUKサイズに近いものもあるということ。
つまりイギリス靴風なモデルが多く、ボリスやジョージといったサントーニを代表するラストのものはあまり目立たなかったことがとても印象深かったです。
しかし、やはりサントーニ。ハンドパティーヌによる色彩の美しさは目を奪います。
店の奥には、実際にパティーヌをしているコーナーがあって、染料のビンなども見ることが出来ました。
お店の方のお話を伺うと、やはりイタリアでも丸いトウと細身過ぎないシルエットの靴が本国でも人気で、また日本の市場でも特に今はイギリス靴風のスタイルが人気のため、そういった丸いトウの靴を提案したいというサントーニの意向があるようです。
やはり、日本においては「サントーニ=細身のスタイリッシュな靴」というイメージが先行し、百貨店などから入るオーダーもそういった、従来のこてこてのイタリア靴のイメージを絵に描いたような靴ばかりなのだそうですが、このサントーニショップでは、サントーニが今、一番おススメするコレクションをみることが出来るのです。
ダブルモンクが多い印象で、形なんかはエドワード・グリーンやクロケット&ジョーンズに似ている雰囲気。
もちろん、それだけではなく、カカトも踏めるダブルモンク型のスリッポンなどもあり、イギリス靴には絶対表現できないラグジュアリーな雰囲気の靴も魅力的でした。
聞いたこともないラストの靴も色々教えてもらいましたが、覚えられませんでした。
そして、やはり箱や靴にはラストネームやモデルネームはついていないそうです。これじゃ覚えられないし、覚えて意味があるのだろうか?と思ってしまいます(笑)
サントーニ純正のシューケアグッズはコロンブスに作ってもらっているようで、どこからどうみても、ブートブラック コレクションズシュークリームをラベルだけサントーニに変えたような感じでした。クリームの臭いもそのままコロンブス。
ちなみに東急プラザに出来たストラスブルゴが運営するエドワード・グリーンのショップで扱っている純正のクリームもコロンブス製。
日本の物づくりは靴の世界においても認められているんですね。
たまに、こういった本店に行くと、最新情報がわかるので良いですね。
これからも、時間をみてこういったショップに立ち寄った時は、もっと有益な情報を紹介できるようにしていきます。お楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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