ブーツ界にも色々なジャンルがありますが、当サイトを日頃ご覧いただいている方たちの趣味とすれば、大きく2つの道にわかれるのではないでしょうか。
ひとつはアメリカンテイストなワークブーツ系。レッドウィング、チペワ、ウルヴァリン、ダナー、ウエスコ、ホワイツ…ここら辺がメジャーどころでしょうか。
レッドウィングは靴が好きでない方でも、一度は目にするのでは?それくらい有名なアメリカンワークブーツです。代表作のベックマン、アイリッシュセッター、エンジニアといったワークブーツは各方面の方々から絶大な人気を得ています。
ホワイツやウエスコといったワークブーツブランドはさらにその域から踏み込んだ人たちのブランド。
ホワイツのセミドレスは文字通り、ワークブーツながらドレスシューズのような端整な顔立ちをしたモデル。スモークジャンパーというモデルは実際にアメリカの森林消防隊が使っているというブーツ。こういった逸話に男は弱い!
ウエスコのロガーブーツは森林伐採を行う木こりが履いている靴で、こちらもそういった場面で使われているとのこと。
これらの靴は、ファッションアイテムとして使う一方で、タフでハードな仕事現場において、使いこむと味が出てくるものですね。
普段当サイトで、紹介してきたドレスシューズと打って変わって、毎日のように履き倒してこその靴なのではないかと思います。
一方もうひとつの方向性としては、イギリスのカントリーブーツではないでしょうか。
カントリーブーツといったら、トリッカーズ。まずこのブランドを置いて語れるブランドはありません。イギリスのカントリー(田舎)の靴ですが、今やファッションアイテムとして使われており、ワークブーツと比べて上品な靴として認知されるにいたっています。
と、いうことはアメリカの靴ブランドが出す、ブーツがみなハードユースを想定したワークブーツばかり出しているのかというと、そうではありません。
そう、アメリカ随一のドレスシューズブランドである、アレン・エドモンズが出すブーツはイギリスのカントリーブーツに通じるドレッシーなブーツなのです。
Allen Edomonds(アレン・エドモンズ) First Avenue(ファースト・アベニュー)
Allen Edomonds(アレン・エドモンズ) のFirst Avenue(ファースト・アベニュー)はアレン・エドモンズが出すカントリーブーツです。
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本国のサイトをみるとレインブーツと紹介されています。
グレインレザーを使って、雨に強い靴としているためでしょう。
靴をパッと見ただけでも、アメリカのワークブーツというよりも、イギリスのカントリーブーツを意識しているのが見て取れる靴です。
グレインレザーを使っているという点がまずそのひとつ。これはイギリスのカントリーシューズによく見受けられる仕様です。
その2にダイナイトソールを底回りに使っているという点です。レッドウィング、ウエスコ、ホワイツなどといったワークブーツブランドはビブラムのものを使用するのに対し、こちらはイギリス製のダイナイトソールを使用。ダイナイトソールは若干薄いので、ドレッシーさが際立ちます。ストームウェルトまでついていて、おそらくイギリス靴だよ、といってもこの靴がアメリカ製のアレン・エドモンズの靴だとパッと見分けられる人はそうはいないでしょう。
その3にストレートチップと同じく、キャップに一文字を配しているということ。スコッチグレインレザーを使っていながらもドレッシーな雰囲気に見えるのはこれが理由です。
ファースト・アベニューに使われているラストはラスト201です。これもドレッシーにみえる要因のひとつです。
ラスト201は最も新しいアレン・エドモンズのラストです。
甲を高くし、靴の内部の空間を広くし、横幅にもゆとりがある靴にしながらも、つま先をチゼルトウにし、スマートな雰囲気に仕上げています。トウの形状はセミラウンドといったところで、このラウンドの形はラスト65をオマージュしているのです。
ラスト65はパークアベニューといったアレン・エドモンズの象徴的なドレスシューズに使われているラストです。そこに焦点を当てたモデルなわけですから、ドレッシーにみえないわけがありません。
モデル名もファーストアベニュー。マンハッタンの一番街をモデル名に据え置いているところをみても、アレン・エドモンズの並々ならぬ自信が見えます。
トリッカーズのような典型的なカントリーブーツではなく、一捻り加えたい、という人にぜひおススメしたい、アメリカ発のカントリーブーツです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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