新元号が決まりました。
「令和」。
万葉集が出典のようですね。
美しい響きの感じが使われる、という報道も聞いていましたが…
「れいわ」。なかなか響きが良く、私としては非常に良い元号となったのではないかと思います。
令和においても、どうぞこのサイトをご愛顧頂ければ幸いです。
私の性格で自分でも良くないな、と思うのですが万葉集というと、山部赤人、大伴家持、持統天皇といった人たちの歌よりも、山上憶良の貧窮問答歌や、兵役の悲劇を嘆いた防人歌などを思い起こしてしまうのです。
「唐衣 裾に取りつき 泣く子らを 置きてそ来ぬや 母なしにして」
「わが妻は いたく恋ひらし 飲む水に 影さへ見えて 世に忘られず」
防人歌は実にシンプルで、学があろうとなかろうと、その情景がありありと伝わる内容になっています。
「妻が恋しくて、飲む水にさえその妻の影が見えて、忘れられない」なんて悲劇的な愛じゃないですか。
「自分の着物にしがみつく我が子を置いてきてしまった。母親もいないというのに」。
近頃子供を虐待している親にこの歌を見せたら、何を思うんでしょうか。
当時の防人たちは、いわば国境地帯に防衛にいくのにも関わらず、税は免除してもらえないし、遠いところから(武術に優れているからという理由で東の国の人間が呼び出されていたそう)九州まで旅費・食費、おまけに武器調達費まで自費だったというのです。極限の圧政に苦しめられていたのです。
防人へと出かける旅が家族・恋人との今生の別れになった人も多かったことでしょう。
究極の単身赴任であり、最悪の政治体制ですよね。現代に生まれてよかった(笑)
私はこういう普通の一般市民が歌ったものにこそ価値があると思うんです…。
さて。
元号ばかりに注目がいきがちな本日ですが、今日は美しい元号に引っ掛けたテーマ…。
ストレートチップの靴についてです。
目次
ストレートチップを履く場面
ストレートチップの靴の出自は軍隊が行軍中にどうしてもつま先が傷ついてしまうために、つま先に革をあてたという話があります。だから、本来はフォーマルな靴ではあるけれども、一番フォーマルな靴というと内羽根のプレーントウであるという意見があります。
そういった出自の話はいったん置いておいて、今日の日本において、ストレートチップの靴というと、9割5分、ほぼ全てのフォーマルシーンにふさわしい靴として人気も需要も高いものです。
だから、ストレートチップの靴を履く場面は割と格式の高いところから、日常の仕事まで多岐にわたりますが、やや引き締まった場面に履きたいという方が多いのではないかと思います。
靴好きの方も、良い靴の初めての購入はストレートチップからだったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フォーマル度が高い=ドレッシーに?
フォーマル度が高い場面に履く靴ということは、ドレッシーな服装になっていることが考えられます。
結婚式やお葬式のような、地味目な服装にこそしっくりくることが多いです。
私は近頃、そんなドレス度が高い服装を着ている時に、野暮ったい靴を履くのもどうかと思うんです。
ですからチャーチのコンサルのように武骨な雰囲気よりも…
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ジョンロブのシティ2のように、シャープで美しさのある靴のほうが良いと。
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フォーマルシーンにゴロゴロとした泥臭い靴を履くのもどうなんだろう?
と、ここまで書いていて冒頭の万葉集の防人歌を思い出しました。
屈強な男たちが履く靴は、美しいフォルムをしたストレートチップの方がいいのでしょうか?
それこそコンサルのような、がっちりとした武骨な靴の方が、重厚感がでて良いような気がするのです…。
実際、私は冠婚葬祭の場面ではコンサルを愛用しています。
ちょっとゴロゴロしているかな?とも思うのですが、やはり威厳というかどっしりした面構えはそれはそれでいいものなんです。
と、いうよりすごくしっくりくるし、引き締まった感じもでます。
…結局わからなくなってしまいました(笑)
自分の持っていきたい方向性で決めればいいということですね。
シャープなほうが良いという人も、武骨なほうが良いという人もそれなりの理由やこだわりもあることでしょう。
皆さんはストレートチップであれば、シャープなほうがいいですか?それともガッチリ武骨なほうがいいですか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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