革靴のお手入れ スエード用ブラシ(ワイヤーブラシ)編

今回は、革靴のお手入れの中でも、意見が分かれやすい論題があります。

それは、スエードのお手入れに使うブラシは、クレープブラシがいいのか?ワイヤーブラシがいいのか?という論。

この論題に関して、私の意見も交えながら、スエード用ワイヤーブラシについて紹介していきます。

まずは、革靴のお手入れ用ブラシのおさらいから。


①馬毛のブラシ

用途:ホコリ落とし用 仕上げ用

特徴:毛が柔らかい


②豚毛のブラシ

用途:磨き用 余分なクリームを飛ばし、クリームの乗りを均一にする

特徴:毛が固く、油分があるため、馴染むと豚毛のブラシだけで光るようになる


③ペネトレイトブラシ

用途:靴クリーム塗布用

特徴:小さいブラシ 穴飾りのついた靴には必須


④山羊毛のブラシ

用途:仕上げ用(特に鏡面磨きを施した革靴に)

特徴:毛がとてもとても柔らかい。馬毛の比ではありません


⑤スエード用ブラシ(クレープブラシ)

用途:スエード靴のブラッシング用

特徴:天然ゴムを用いるので、スエードを必要以上に削らずに済む。革へのダメージも少ない


⑥スエード用ブラシ(ワイヤーブラシ)

用途:スエード靴のブラッシング用

特徴:毛が燐銅や真鍮で出来ていて、毛が寝きってしまったスエードや、毛の奥にホコリが堆積しているときに有効。使いすぎるとスエードを削ってしまう。


⑦コバ用ブラシ

用途:コバ周りの汚れ落とし用

特徴:歯ブラシの感覚で、コバに付着した泥汚れなどを落とす。


目次

スエード用ワイヤーブラシはどんな形?

スエード用ワイヤーブラシはこのように、毛のブラシと一緒に、真鍮のブラシが植え込まれています。

獣毛とは違い、毛が硬いので、スエードの毛の間に詰まったゴミをかき出す力が優れています。

ワイヤーブラシはジョン・ロブでは推奨されていない?

ジョン・ロブとは1866年に創業者のJohn Lobbにより創業された、世界最高品質の靴を作るメーカーです。1976年にエルメスの傘下に入り1982年には既成靴のコレクションも発表しました。ビスポークによって培った技術は既成靴にも活かされています。革質のこだわりも群を抜いており、世界で最も高品質な革の中から、さらに選別し、70パーセント近くの革を贅沢にも捨てながら、慎重に革を選出しています。

他の追随を許さない圧倒的な作り込みは革靴好きには憧れのブランドとなっています。

さて、そんなジョンロブですが、ジョンロブの靴を買うと、スエードにはワイヤーブラシを使わないように、との注意書きがあります。

普段の手入れはクレープブラシで十分だと思います

私もこのジョンロブの注意書きと同じく、スエードの靴にワイヤーブラシは使わなくても良いと思います。よほど汚れがひどい時でない限りは使わなくてもいいと思います。

ワイヤーが毛を削ぎ落してしまいますので。

汚れがあまりにひどい場合や、土ぼこりや砂ぼこりがこびりついているときは、ワイヤーの方がかき出しやすいかと思います。

ですから、スエードのお手入れには、クレープブラシが無難だと思います。

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ペダック クレープブラシ(スエードブラシ)
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靴のお手入れは人によって、やり方が少し違うようですが、私はスエードのブラシは、クレープブラシを使うことを推奨します。

ワイヤーブラシの有効な使い方があれば、どしどし情報をお寄せください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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