このサイトを立ち上げ、色々な情報を今までお伝えしてきました。
靴に関しては今までのところ、イギリス靴しかご案内していませんが、そのうちイタリア靴についてやフランス靴、スペイン靴、アメリカ靴も紹介します。
もちろん我らが日本の靴も紹介していきますので、お楽しみに。
まだまだネタは尽きません。このサイトが靴のカタログサイトみたいになると面白いかも。
それにしても、最初にイギリス靴を紹介しはじめたのが、良いのか悪いのか…
イギリス靴ブランドの話がずっと続いています。
これには明確な理由があります。
イギリス靴ブランドというのは、その他の国の靴ブランドと違い、1モデル1モデルを大切に長年作り続けていることが多いんです。
簡単に言えば、定番商品化していて、その他に毎年少しずつ変化を出しているといった感じです。
イタリア靴なんかはその逆で、定番モデルが少なく、どんどん新しい商品を出しているイメージ。モデルネームもほとんどついていないんですね。定番化しないからつける必要もないのでしょう。
ジョン・ロブ、エドワード・グリーン、チャーチ、クロケット&ジョーンズの靴あたりを見てもわかるように、ちゃんとモデル名を付けていることがほとんど。
靴ブランドでなく、その1モデルそのものが人気が高いということもあります。
例にあげると、チャーチのコンサル、ディプロマット、エドワード・グリーンのチェルシー、ドーバーあたりがわかりやすいでしょうか。靴好きなら一度は耳にしたモデル名の数々。こういったものをひとつひとつ紹介しているから、いつまで経ってもイギリス靴の話から、抜け出せません(笑)
なので、もうしばらくイギリス靴の話を続けさせていただきます。
今回紹介するのはBarker(バーカー)です。
イギリス靴初心者はこのブランドから入っていく方も多いのではないでしょうか。
手軽な価格で、イギリス靴ならではの堅牢な作りも十分感じてもらえます。
目次
Barker(バーカー)の歴史
Barker(バーカー)は1880年に創業した英国における靴の聖地ノーザンプトンの老舗シューズブランドです。評判の高い技術を持つ創業者のArthur Barker(アーサー・バーカー)氏は元々個人で靴作りをしていましたが、靴の需要と供給が高まっていたため、会社を設立しました。主に一般家庭向けの手縫いの靴が主だったようです。
1905年、ノーザンプトンのステーションロードのフィルムに拠点を移して、3人の息子ととも小さな工場を作り、ファミリービジネスを展開していきます。
長男チャールズは皮革輸入業者になり、アーネストとアーサージュニアは、第一次世界大戦の軍事的な契約をとりつけたのです。その後第一次世界大戦の間はイギリス軍へアーミーブーツの提供や、レディースシューズの展開も行っていきます。
1945年、第二次世界大戦後、バーカーは、ノーザンプトン、ステーションロードのアールズ・バートンで展開していきます。レディースシューズを作るためにステーションロードにも新しい工場が建設されました。これにより、古い工場は男性の靴に集中して製造することができました。
そして、創業者から数えて4世代、バーカーは創業家で経営し、現在は大きな会社の傘下に入っています。アールズ・バートン大きな工場と本社は、アールズ・バートンの中心地にあり、 150人の熟練職人がバーカーの靴を手作りしています
135年以上の長い歴史を誇るBARKERは厳選された素材にグッドイヤーウェルテッド製法を採用し、伝統的な英国靴といえるような端正なフォルムが特徴で”イギリスらしさ”のある靴として重宝されいます。
Barker(バーカー)の特徴
バーカーはイギリス靴伝統のグッドイヤーウェルト製法によって作られています。
デザインもオーソドックスなストレートチップ、ダービー、ウイングチップ、セミブローグなども展開しています。
しかし、バーカーの面白いところは、そういったオーソドックスな靴を作る一方で、捻ったデザインの靴を展開しているところも多いというところです。
このストレートチップもよく見ると、切り返しのところがピンギング仕様になって、ギザギザしていますね。
しかし、このストレートチップはあくまでオーソドックス。
もっと独創的なバーカーはたくさんあります。
例えば…
ウイングチップの穴飾りと甲革で色のトーンを変えたもの。
このウイング、個人的にかなりカッコいいと思ってます。
このように、スタイルが他のメーカーにはないものが多いです。こういったデザインは、イタリア靴やスペイン靴に見受けられるような独創的なものだといえます。
イギリス靴はいつでも安心して、定番モデルを購入することができますが、一方で、あえて悪い言い方をすれば、いつも変わり映えしないという面もあります。
そんなイギリス靴の中でも、このバーカーはデザインの面で、新しいことに常に挑戦しているイメージです。
他の人と違った、靴を履きたいという人には、このバーカーはおススメです。
Barker(バーカー)は鎌倉シャツでも展開している
そんなバーカーですが、有名なシャツブランド、鎌倉シャツでも少しではありますが、展開をしています。サイズが6.5から7.5なので、25~26センチ前後の人しか履けませんが。
試してみたい方は、鎌倉シャツで購入してもいいのではないでしょうか。
最後に
バーカーは値段が4万円前後で手に入るので、イギリス靴に初挑戦してみたい方におススメのブランドです。
有名なモデルなどはほとんどないのですが、作りもまずまず。
また、捻ったデザインの靴をお探しの方は、イタリア靴だけでなく、このバーカーも検討してみてはいかがでしょうか。