F.lli Giacometti(フラテッリ・ジャコメッティ) エキゾチックレザーを贅沢に使うイタリア靴

通常、革靴というとカーフ、キップ素材が通常です。

つまり牛の革です。

もっとも丈夫で、手入れもしやすく、手に入りやすい革なのです。

しかし、革靴には牛の革だけでなく、様々な動物の革を使ったものがあるんです。

クロコダイル、コードバン、オーストリッチ、ディアスキンなどのエキゾチックレザー素材の靴は靴好きを魅了する珍しい革素材です。

これらの素材はまだ市場で比較的に探して見つけ出すことが可能ですが…

象革、ガルーシャ(エイ革)、鮫革、ラクダ革、アザラシ革となってくると、見つけるのは非常に困難になってきます。

さらにいくと、フロッグレザー(カエル革)や鰻革、鯨革、ガゼルレザー(カモシカ革)、ヒポポタマス(カバ革)なんかになると本当に珍しく、お目にかかる機会はそうはありません。

よほど皮革製品に興味がある人でなければ、一生目にする事もなく生涯を終えてしまうだろうレベルで珍しいと思います。

逆を言えば、この珍しい素材の靴はどこで探せばいいのでしょうか。

こういった珍しい革の扱いになれている既製靴ブランドがあります。

それがF.lli Giacometti(フラテッリ・ジャコメッティ)です。

目次

F.lli Giacometti(フラテッリ・ジャコメッティ)の概要

フラテッリ・ジャコメッティは、イタリア北部のドロミテ、ベネト地方で、家内作業のシューズメーカーとして創業しました。1890年代ころといわれ、年数は定かではありませんが、イギリス、ノーザンプトンに現存している名だたる既製靴ブランドと歴史はほとんどかわりません。


現在、フラテッリ・ジャコメッティブランドを手掛けているのは、創業者の孫にあたるルイジーノ氏とロベルト氏のジャコメッティ兄弟です。


マネージャー兼底付け、仕上げ磨き担当が兄のルイジ―ノ氏。

型紙担当であり自社内縫製ラインの管理を行っているのが弟のロベルト氏です。

このジャコメッティ兄弟が中心になって、クオリティの高いハンドメイドシューズを制作しています。
ベネト地方は、農業や登山用に向けたノルベジューゼ製法に代表されるハンドメイドの深い歴史を持つ地域です。

現在ではベネト地方に唯一残る紳士靴メーカーとなっています。


イタリア内外の高級タンナーとも深い関係を持つため、ライニング素材に至るまで徹底してクオリティの高いマテリアルを使用する事が可能で、手間を掛けることを惜しまず、頑なに新世代に向けたハンドメイドのクラシックシューズを生み出し続けています。

代表モデルはマルモラーダ

フラテッリ・ジャコメッティが大きく注目されるきっかけのひとつに「マルモラーダ」があります。

マルモラーダとは、北イタリアのドロミーティ山群最高峰の山の名前です。この名を冠したフラテッリ・ジャコメッティの登山靴ラインこそ

「Marmolada(マルモラーダ)です。

マルモラーダは2005年に始まりました。
ドレスシューズさながらの細身のラストを使用し、薄いコバで仕上げることで生まれるスマートなシルエットが特徴です。

登山靴でありながらも美しいフォルムを保っています。

たくさんの手作業を必要とするノルベジェーゼ製法を使っているため、登山靴としての機能性も十分もっています。

珍しい革を使った靴がたくさん

ジャコメッティの特徴はマルモラーダという人気ラインがあるのもひとつですが、冒頭に述べたように本当に珍しい動物の革を惜しげもなく使っているところです。

市場ではとっても貴重で、既製靴ブランドではほとんどみかけられない象革の靴をジャコメッティではよく見受けられます。

象革を使った数々のモデル。

プレーンスリッポン、グルカサンダルなどはお得意です。

その他にもアザラシ革もありますよ!

また珍重の極みの1つともいえる革がイグアナの革の靴。

こういったエキゾチックレザーを得意としているブランドは、イタリアで言うとステファノ・ベーメルやサントーニなども有名ですが、これだけ様々な珍重な革を「常」に今でも出し続けているのはこのジャコメッティくらいではないでしょうか。

他に無い自分だけのスタイルを築きたい人へ

まず、これだけ珍しい革を使った靴を履いている人は、そうはいません。

そしてブランドに頼るわけではなく、素材感で自分のスタイルを演出することが出来るこのジャコメッティの靴は唯一無二の価値があります。

グルカサンダルを履くにしても、他の人と全く違ったニュアンスを持たせたい、こだわりをお持ちの方にぜひ履いて頂きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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