今日は全国的にもグッと気温が下がったのではないでしょうか。
私もこの寒さに驚き、冬用のスーツをまたまた引っ張りだしてきたところです。
スプリングコートを羽織っている人もいましたね。温暖化が進む中なので、スプリングコートの類は絶滅危惧種となっていくものかと思いきや、こういう時に役立ちます。
本当はこれくらいの気温であってほしいところですが、そうもいきません。
こんな寒暖差が続くと、体調も崩しやすくなります。
そうして免疫力が落ちたところに先の記事で触れた麻疹などにもかかりやすくなる…といった悪循環に陥らないように気を付けましょう。麻疹は唯一の予防策がワクチンを打つことですので、きちんとワクチンを接種しましょうね。
私のかかりつけの病院では8,000円でした。なかなかいい値段がしますが、これくらいで重篤な病気を回避できる確率が上がるのであれば儲けものです。
さて…。
輝けライフ!ではイタリア靴もだいぶ色々なブランドを紹介してきました。
イタリアという国は、日本ほど豊かではなく、いまだに作業工程の多くに手作業を加えた靴を作るメーカーが多いのです。
そんな靴作りをしているのがBOLLINI(ボリーニ)です。
今回はこのボリーニの靴を紹介していきます。
目次
BOLLINI(ボリーニ)の概要
BOLLINI(ボリーニ)は第二次世界大戦が終結した年の1945年、ミラノ郊外に位置する避暑地、カンタルーポに創業しました。
ボリーニは、サンプルメーカーとしてイタリア本国のシューズサプライヤーらの間ではよく知られる存在です。サンプルメーカーとは、あるブランドが新商品を開発するにあたって必要となるサンプルを、そのブランドに代わって製作する専業ファクトリーのことです。
自社の工場で開発サンプルを作らずに、ボリーニのようなサンプル専業ファクトリーに作らせるのはいくつかの理由があります。
サンプル作成の専業ファクトリーには、幅広い要望にも対応できるフレキシブル性、高度な技術力、美しい靴を作り上げるセンスなどが備わっているため、優れた開発サンプルが期待できるのです。
もっとも、イタリアでもこうした専業メーカーは多くないので、名だたる名門ブランドもボリーニを大いに頼りにしているのです。
また、数は少ないですが、OEMを手掛けていることもあります。高級ブランドのブリオーニの靴のいくつかはボリーニが手掛けていたりします。
こうして培われた繊細な技術と高いセンスを活かし、2002年に自社ブランド ‘’Bollini’’ をデビューさせました。それはファミリーで営む小さなファクトリーが世界に向けて発信された瞬間でもありました。
ボリーニの職人はわずか10名にも満たず、生産量は1日20足ほどです。
かつて靴学校の教師も務めていたというアリスティード・ボリーニ氏は80歳を超えた高齢、弟のイルデブランド氏も70歳代後半の大ベテランです。
今は、その後継として、イルデブランド氏の息子でモデリストのエンリコ氏と若干名の職人が加わるのみで、大変少ない人数の中で靴を作り続けています。それでいて高品質な靴を作り続けているのです。
ボリーニの靴を手掛ける1人1人がアルティジャーノと呼ぶにふさわしいのです。
また、このごくわずかな生産体制の中で、ハイブランドのOEMも手掛けていたりします。
ブリオーニの靴のいくつかはボリーニが製造しています。
靴が好きな人が見たら、一発でボリーニ製だと気が付きます。
幾種もの製法を使い分けます
ボリーニの概要をご覧頂いておわかり頂けたかと思いますが、他社ブランドの靴を手掛けているため、その技術力の高さはお墨付きで、ありとあらゆる製法の靴を作ります。
マッケイ製法、ブラックラピド製法といったイタリア靴ブランドでよく用いられるメジャーな製法を初めとして、グッドイヤーウェルト製法、ノルベジェーゼ製法、ハンドソーンウェルト製法など、何でも作り上げてしまいます。
イタリア靴=軽くて薄い靴、というのはあてはまらないことを証明しているのが、このボリーニというブランドの存在です。
それゆえにボリーニの靴は、同じラストを使ったものでも、製法を大きく変えることが出来るため、表情が1足1足豊かで見ていて面白いです。
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ボリーニといえばWFG
職人の数が十名にも満たないファクトリーは、工場というよりも工房といった方が言葉がピッタリ合うかもしれません。
このような生産体制のため、当然大量生産というわけにはいかず、1日30足を作るのが限界です。そのため日本への流通量も極めて少なく、あまりボリーニの靴を目にすることもありません。
ボリーニの靴を常時置いているお店としては、国内ではワールドフットウェアギャラリーさんくらいでしょう。
毎シーズン毎シーズン新しくボリーニの靴を出しているのはワールドフットウェアギャラリーさんのみで、他のお店ではまずほとんどみかけられません。
同店舗で展開しているボリーニはいわゆるとんがり靴でもなく、嫌味の無いオーセンティックなフォルムをしているものが多いです。
イタリア靴ならではのデザインをちりばめつつも、イギリス靴に通じるような普遍性があります。
私が見て驚いたのが、スキンステッチのホールカットシューズです。レースステイの部分から、土踏まずの部分にS字を書くように、スキンステッチの継ぎ目をデザインの一部として配したデザインは、美しい!の一言です。それと同時にボリーニの技術力の高さを物語っています。
また、タンにループをつけてストラップを通したシングルモンクシューズも素敵です。
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まず、他ではあまり見られないデザインでありながら、普遍性をきちんと持った靴がボリーニなのです。技術力だけでなく、高レベルのデザイン性を持ったのがボリーニの特徴です。
イギリス靴ほどガチガチな雰囲気でなく、イタリア靴ならではの柔らかな履き心地と落ち着いた雰囲気をお求めの方は、このボリーニの靴はいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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