クロケット&ジョーンズ BARNET(バーネット) キャップトウレースアップブーツで正統派

一気に寒くなってまいりました!

11月に突入ですね。日が高くなくなったためか、西日の光が目に強く入ってくるようになり、14時~15時といえども、なんとなく薄暗い雰囲気になってきました。

さすがにもう7月のような雰囲気とはいかないわけです。

近頃は10月半ばまで暑い日が続くので、すっかり季節感というのが狂ってしまっています…。

日中は日が出ればまだまだ暖かいのですが、空気が乾燥し、風も明らかに冷たくなっているので、薄手のセーターを羽織るだけでは風邪をひいてしまいそうな勢いです。

このいきなりやってきた秋冬の空気に負けないために履きたいのがブーツです。

今回はクロケット&ジョーンズから新鮮な秋冬モデルであるBARNET(バーネット) を紹介します。

目次

クロケット&ジョーンズ BARNET(バーネット)

クロケット&ジョーンズのBARNET(バーネット)はキャップトウスタイルのブーツです。

イギリス靴のブーツというと、トリッカーズのカントリーブーツを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

カントリーブーツというと、やはり定番のスタイルはフルブローグになり、コバもガツンと張り出し、荒々しいコバ周りに同じく荒々しく巻き付かれたストームウェルトが武骨さを際立たせるといった光景が多いものです。

ですが、そこはクロケット&ジョーンズ。無駄な武骨さは出しません。

方向性でいうと、上品なブーツを目指している印象です。

このバーネットに使用されているラストはラスト341.

今、イギリス本国で人気No.1といわれるラスト348と双璧をなす人気ラストとなっています。

どちらのラストにも共通して言えることはラストはやや細身。従来のゴロゴロとして寸が短いイギリス靴とは違い、スラっとしていて、ノーズも若干長く見え、これらのラストを使うと素人目に見てもスマートでカッコいい靴になるということです。

こういった本格靴に必要な条件である「パッと見て誰もがカッコイイ靴だと思える」という要項をクリアしていると思います。

明らかに上質であり、滑らかな質感の高いスエードを使っています。

雨の日や雪の日にも活躍すること間違いありません。

→スエードは雨の日に履いてください

質の高いスエードは、高級感もありますし、特にこういったブーツの場合、スムースレザーよりも季節感を演出するのに一役買います。

ストームウェルトはついていないため、荒々しい雰囲気にはなりません。どこまでも上品なブーツです。カントリーブーツではなく、街歩きに適したブーツなのです。

ソールにはリッジウェイソールが搭載されています。グリップ力に優れ、摩耗にも強いラバーソールなのでガシガシ履いてもへこたれません。

甲革のスエードとあいまって、雨や雪といった悪天候の中も安心して履くことができます。

クロケット&ジョーンズ ラスト341

クロケット&ジョーンズにはラスト236というラストがあります。このラスト236が誕生したのは1961年のこと。

今でもこのオールドラストを採用しているモデルがあります。それがクロケット&ジョーンズのロングセラーモデルのCONNAUGHT(コノート)です。

ラスト236は横幅の広いラウンドトウを持ち、トゥ部分の厚みが少なく低く抑えが効いておりシャープなシルエットになっています。

古いラストではありますが、昔ながらのイギリス靴にありがちな、ビタビタな捨て寸の短さというのはありません。気持ち中で短く感じるくらいでしょうか。標準的なのUKサイズに準じていると思います。

それでも現在の靴、特に同じクロケット&ジョーンズの靴と比べると、やや短めでブリティッシュクラシックな装いには持ってこいな雰囲気を醸し出しています。重厚感あふれる服地でスーツを作る方には、この靴のシルエットの「古き良き英国感」がたまらないのではないでしょうか。

そして、このラスト236を細身にアップデートしたのが、ラスト341というわけです。

ほっそりさせることによって、モダンな雰囲気を演出することに成功しました。捨て寸も若干長くなっているような感じがあります。

ノーズが長くなったからと言って、ラウンドトウの趣は変わらないので、バランスよく履きこなすことが出来ます。もちろんこの靴でブリティッシュクラシックな雰囲気に持っていくことも十分できます。

むしろ悪い意味での「おっさん臭さ」というアクが抜けるため、こちらのほうがコスプレ感も出ずに、使い勝手がいいかもしれません。

毎度毎度思うことですが、この時代に合わせるセンスの高さと、バランスを品よくまとめることに関して、クロケット&ジョーンズほど得意な靴メーカーはないのかもしれません。

合わせる服はカジュアルでもいいですし、ブリティッシュクラシックを楽しむのであれば、ツイードのスーツなどに合わせてもいいかもしれません。

キャップトウがドレッシーな印象を与えるので、あんまり砕けた格好よりも、ちょっとタイドアップしたくなるようなスタイルの洋服に合わせてみるのがいいのではないでしょうか。

今のシーズンが一番履いて楽しい靴なので、ドレス度の高いブーツをお探しの方はぜひお見逃しなく!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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