4月は革靴相談シーズンという事で、革靴の事に関して新入社員達からあれやこれやと質問が飛び込んできます。
初々しくて可愛いらしい顔をしていますが、これも6月初旬頃までで、7月頃にはチラホラと鬱屈とした顔を見せる子や、妙にもまれて疑いを表情に出す子たちが出てくるんだろうなぁ(´Д`)
幸いにして4月1日入社、1日退社という猛者は出ませんでしたが、すでにヘタレそうな子もいますが、「早すぎだろ!」と思わなくもないです(笑)
人はえてして「自分の頃はこんなじゃなかった」と偉ぶるものですが、自分の時もヘタレたやつもいたな~とよくよく考えればいるものです。
社会というのは厳しいですが、頑張っていればそれなりに楽しいこともあるはずですから、めげずにやってもらえれば、と思うのです。
さて、彼ら新入社員がこれから職場に馴染んできて、立ち振る舞いなんかがわかってくると、色気づきだしてあることをやってしまいがちなんですね。
それがライトブラウンの靴に安易に手を出してしまう事なんです。
恐らく、多くの方が共感いただけるかと思うのですが、このライトブラウンの靴というのは合わせるのが究極に難しいものの1つだと思います。
私はここではっきりと言いたいのは、ライトブラウンの靴は10足目の靴でも遅くはないという事。
なぜ、ここまでライトブラウンの靴に辛口評価をするのか、今回は語っていきたいと思います。
目次
カラーの美しいライトブラウンの靴
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靴屋に行くと、黒やダークブラウンの靴に並んで置いてあるライトブラウンの靴。ライトブラウンの靴は全体的な構成比から見ても明らかに少ない靴ですから、ダークトーンの靴が多く並んでいる中に1足ライトブラウンの靴があると一際美しく見えるものです。
ただ、そういった条件の有無に関わらず、ライトブラウンの靴は華やかで美しい靴だと私は思います。
しかし、ここが落とし穴。
ライトブラウンの靴は着合わせが難しいのです!洋服を選ぶのです。
グレーのスーツに合わせると全体的にぼやっとボケた感じになってしまいますし、ネイビーのスーツに合わせても足元だけ明るく浮いてしまうのです。
今言ったようなスーツを着る=仕事の場面で履くのが難しいのです。
ライトブラウンの靴を履くと軽い印象になるため、営業の場面などにはあんまり適していないと感じます。
着合わせしにくいだけでなく、カラーキープも難しい
私の勝手な偏見だと、このライトブラウンの靴は右も左もよくわからない社会人1年~2年目くらいの人がよく購入しているイメージがあります。
ちょっとイケイケな感じの保険の営業や不動産の営業の人も履いている感じがありますが…
若い20代の会社員は、靴の手入れもわからずに履いている場合が多いので、もしかしたら4月の中頃にはすでに靴もボロボロという人は多いんじゃないでしょうか?
そんな感じで履いていると、擦り傷がトウから目立ちます。その擦り傷をちょっとでも放っておくと、黒い油染みになり、取ろうとしても取れなくなってしまうのです。
これが最もみっともないんです。
ライトブラウンの靴は靴の美しさが目立つ一方で、手入れがされているかされていないかが一発でわかってしまうシビアな靴です。
上手に履いていてもライトブラウンの靴はカラーキープをするのが難しい靴だと思います。どうしても黒ずんでしまったり。
なお、黒ずんだ場合は革靴用の消しゴムを使うと、油汚れをとってくれるのでおすすめです。
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ライトブラウンの靴は「日本人だから」着合わせしにくいのです
欧米人の写真を見ると、ライトブラウンの靴をうまく履きこなしているのですが、これは何故なのでしょうか…?
そう思った方は、実はもう答えに辿り着いています。
ライトブラウンの靴は欧米人にこそ合うように出来ている靴なのです!
髪の毛が茶色から金髪、目もグレーやブルーアイズの方だからこそ、足元の軽いライトブラウンの靴の色味を拾う事ができて、全体のカラーバランスが取れるのです。
一方で日本人は黒髪、黒い目ですからなかなか合わせにくいのは必定なのです。
輝けライフ!がお勧めするライトブラウンの靴の履き方
ここまでライトブラウンの靴に対して、かなり厳しいことを言ってきましたが…
それもすべては私も一度経験して、大変な目にあったからなのです。
だからこそ、私は「ライトブラウンの靴は10足目に買う靴でいい」と言いたいのです。
私の着こなし自体は大変保守的なので、今はビジネスシーンでライトブラウンの靴を履くことはないのですが、いくつかライトブラウンの靴の履き方を最後に紹介したいと思います。
イタリアのライトブラウンシューズなら
イタリア靴などでライトブラウンの靴を履きたい!という方は、とにかくその靴に負けない、色味・素材のスーツで対抗してください。
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艶やかなスーツがいいですね。こういった方は私がとやかく言わなくても各々世界観が出来上がってると思いますので…と、元も子もないことをサラッと言っちゃう(笑)
まあ、例を挙げるのであれば、私ならグレージュやベージュ系のコットンスーツとかに合わせますかね。ポケットチーフもシルクの柄物をいれて。
もちろんイタリア系の方でまとめるのがベストです。
カジュアルに カントリーライトブラウン
カジュアル系であれば、ライトブラウンの靴も使い道がでてきます。
保守的な私は、ライトブラウンの靴を履くのであれば完全にこの履き方しかしません。
黒味がやや控えめなブラウン~ダークブラウンのハリスツイードジャケットに
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グレーのフランネルのパンツを合わせて、
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トリッカーズのモールトンなんかは
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カントリージェントルマン調でカッコいい。もちろん普段の仕事ではそんな恰好はできませんが、秋の落ち葉が街を包むような季節に恋人と歩く…そんなシチュエーションにばっちりじゃないですか。
ツイードのベレー帽まで合わせたら完璧ですね。
イギリスものは深いグリーンと相性がいいので、写真のようにグリーンのネクタイをいれるとアースカラーと相まって決まります。
着合わせの難しいライトブラウンの靴ですが、やはりそこも工夫で決めてみせるのもファッションの醍醐味。
皆さんもファッションを楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。