2月もいよいよ終わりです。
2月は28日しかないですからね。
つまり、誰もがご存知のとおり、明日からは3月になるわけです。
3月になると、緑も増え始め、いよいよ春らしくなってきますね。
生命の息吹というものを感じられる月なので、とってもエネルギッシュな月になります。
私にとっては花粉だけが本当にどうにもならない悩みのタネなのですが…。
私が大好きなフランネルのスーツも今月いっぱいで活躍の時期は終わりです。
むしろ、お洒落に敏感な人はフランネルスーツは3月に入ったら着ないでしょう。季節感がないですからね。それでも着てしまうのはとにかく暖かくて柔らかいからウェイトの割に着てて疲れないからです(笑)
そんなことを考えつつ、今年の春夏はどんなスーツを着ようかなぁ、と考えるのも楽しい時間です。
前にも言ったような気がするのですが、もし仕事が楽しくないのであれば、スーツや靴など仕事で使う服装品に投資をするといいかもしれません。
決して高いものを買う必要はありません。
しかし、高いものの方が長持ちしますし、経年劣化に強く、年数を重ねると風合いが増してきます。
簡単に言えばこれらの「仕事道具」は、愛情をかければかけるほど、より魅力的になっていく性質を具えているのです。
う~ん。今年の春夏はスーツを作ろうかどうか…悩みます。
そんな新たな誕生が生まれる季節ですが、ひとつその寿命を終えるブランドがありました。
それが、そごう西武が低迷からの脱却を目指して立ち上げたブランド、リミテッドエディションです。
目次
リミテッドエディションの概要
リミテッドエディションはそごう西武が業績低迷の脱却を目指して、2009年に立ち上げたプライベートブランドです。
当初、切り札的な感じで売り出していたのがとても印象的でした。
総本山の1つである、池袋西武でもガンガン売り出していました。それもそのはずで当時としては百貨店がプライベートに本格的に力を入れるというのは先進的だったからです。
このサイトを運営しているから、というわけではありませんが、衣料品分野での売込みの強さは強烈なインパクトがありました。
青いタグに白抜きの「LIMITED EDITION」のブランドタグがついた衣料品が多かったですね。
そごう西武のプレスにはこのような記載があります。
従来の百貨店的手法から脱却し、新しい価値をご提供したい。横並びを脱し独自の魅力を表現したい。こうした 思いから、西武・そごうは09年より、他社に先駆けて「百貨店のPB」を全領域横断で開発。“リミテッド エディシ ョン”ネームのもとに、上質な定番商品から著名クリエイターと組んだブランド開発まで展開を広げ、自主編集売 場にも取り組んでまいりました。そして今回は、業界全体としてもPB開発が希薄なヤング領域に向けた商品開 発に挑戦してまいります。また、昨年秋冬から開始した日本のモノづくりも拡大進化させるほか、お取引先コラボ レーション型リミテッドエディションとしてNBによる独自商品(エクスクルーシブ)展開も強化。西武・そごうの独自性を担う中核商材として育ててまいります。
ブランド立ち上げから3年経った2012年ではこのような触れ込み。独自路線を切り開いていく姿勢が見て取れます。
しかし、この2018年2月で、立ち上げから9年目のブランドも終わりです。
そごう・西武は3月1日付で組織変更を行い、PBを手掛けてきた「自主事業部」「自主商品部」を解散する運びとなったのです。
全国にある「リミテッドエディション」の売り場も2月末で閉鎖。親会社であるセブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネル戦略の象徴として注目を集めた「セットプルミエ(SEPT PREMIERES)」も終了です。
近年、大手百貨店は低迷する衣料品販売の打開策としてPBを強化していますが、そごう・西武による「リミテッドエディション」「セットプルミエ」はその最先端でした。カール・ラガーフェルドなど国内外の有名デザイナーとのコラボで話題も常に作り続けていました。。
結局リミテッドエディションはピーク時には約100億円の売上高があったものが、17年2月期は約60億円にまで縮小していたそうです。
詳しくは以下のニュースをご覧ください。
カール・ラガーフェルドはココ・シャネル亡き後の低迷したシャネルを復興した立役者です。グッチにトム・フォードを招いたのも彼で、まさにファッション業界のレジェンドなのです!が…彼とのコラボ商品もリミテッドエディションブランドの人気を保つことはできませんでした。
靴もチェックしていました
リミテッドエディションの靴が出たとき、私はすかさずチェックしました。雑食性なので(笑)
価格は1万5千円から2万円前後で、キップ素材の肌理が粗い靴でした。製法はマッケイだったでしょうか。
靴に2万円以上かける人は少数派で、この価格帯の靴が一番よく動きます。
1万5千円くらいは「この価格帯くらいでちょうど良い靴がある」と思っている層の人にピンポイント。
そういう意味で1万5千円~2万円の靴という絶妙な価格ラインにプライベートブランドをぶっこんできた、そごう西武は相当自信があったのでしょう。
しかし、正直あんまりいい靴だとは思わなかったです。同じ1万5千円出すんだったら、リーガルの靴のほうがいいかな~という印象。
通常プライベートブランドというと、安価に高品質のものを売り出せるはずなのですが、そういう意味で、1万5千円であのクオリティだとな~という印象です。
1万5千円のくせに平気でセメント製の靴もはびこる中、マッケイ製法になっているの良いところだと思います。
でも新品を買った時とほぼ同じ金額を出して、修理する靴ではありません。
革が悪いんですね。
革靴ほど素材の良しあしによって、見た目が激変するものもありません。
誤魔化しが効きません。
やっぱり靴は3万5千円以上のものを履いた方がいいと思うんですよね。そこから2万7千円くらいの靴と、3万5千円以上の靴は履き心地と素材の質が、値段の開き以上に変わってくるので…。
と、ついつい得意分野の視点から語ってしまいましたが、これは靴に限った話です。
カットソーを買ったことがありましたが、そこそこのお値段でなかなかに良いものを手に入れたと記憶しています。三越伊勢丹のプライベートブランドよりも価格はお手頃で質もそれなり。全国的にもリミテッドエディションブランドの定着は進んでいるようにも思えます。
しかし、現実は甘くなかった。撤退を余儀なくされたんですからね。
ブランド離れはするけど信用は欲しい
特に衣料品に関してだけ焦点を絞ってプライベートブランドを見てみたいと思います。
日本人のブランド離れは言われて久しいです。
しかし製造者がどこなのかわからない、となってくると話は全く別です。
日本では物の「産地」というものにもこだわります。
プライベートブランドはその「産地」に弱いんです。
そうです。プライベートブランドの大きな弱点のひとつに、ほとんどの場合製造者が告示されていないというものがあります。
見かけと質は確かに良さそうだけど、最後の最後で製造者がわからないから、信用に欠くんですよね。
店員さんも「産地」は説明できないから、商品の素材感や見た感じで推すしかない。
百貨店にくるお客さんは、そもそもちゃんとした良いものが欲しくて来ているはずです。
そのお客さんとしては、どこが作っているものかよくわからないものに手を出しづらかったのかもしれません。
衣料品の方面ではその溝にアプローチできなかったのかな~と勝手に思っています。
仮に8万円でイタリア製のリミテッドエディションの靴が出来たとしても、それを買う人はいるのでしょうか?
理屈で言えば8万円も出せば、10万円以上する他のイギリス靴ブランドにも負けない品質になるはずです。
しかし、それでもこの靴を買う人は、おそらくあまりいないと思うんです。
それは結局ブランドを通して信用を買うからなのではないでしょうか。
ブランドにはこだわらないけど、信用は欲しい。
そんなワガママはまかり通るものではないのですが…。
小売りの方面ではただのショッピングセンター化が進む百貨店業界の中では、新しい側面を見せてくれた取り組みが「リミテッドエディション」でした。
あの独自性が見れなくなると思うと、寂しい気がします。
すでにホームページは閉鎖されてしまっています。
明日にはもう見られなくなってしまうんですね…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。