旧チャーチ マスタークラス ラスト35を紹介

松居一代さんと船越英一郎さんが離婚を発表しましたね。

思えばこのサイトが立ち上がった時に、あの松居一代さんのYouTube投稿が加熱していました。

あれから5ヶ月…。この夫婦からすると1年近くかけて争っていた(一方的な気がしますが)わけです。

松居一代さんは朝から重大会見といって報道陣を集めたと思いきや、自分の言いたいことを感情を爆発させながら話し、これまた一方的な感じで「勝ち取った」という表現をしていました。一体何を「勝ち取った」のでしょうか…?

さて、「勝ち取る」といえば、ビンテージシューズをオークションサイトで勝ち取ったときも嬉しさ一塩です。特にデッドストックになるとその価値の高さは上がりますから、オークションの盛り上がりもなかなか凄いことになるのです。

今回は連日続いている、そのビンテージシューズの中でも人気の高い旧チャーチのお話を。

今回は旧チャーチの中でも一際人気の高い、マスタークラスとそのマスタークラス限定で採用されていたラスト35を紹介します!

目次

旧チャーチ マスタークラス ラスト35 OLIVER(オリバー)

旧チャーチの中でも未だに語り草になるのがマスタークラスです。プラダ買収直前の旧チャーチ時代末期に打ち上げ花火的に登場した、当時のチャーチの最上級ラインです。

色々なサイトをみると、買収直前の99年に誕生したというわけでもなく、90年代中頃にはすでにあったようです。

95年頃の消費者物価指数は今とさほど変わらないため、さほど紙幣価値も大きく変わりません。よって、当時は68000円ほどでこのクオリティの靴が手に入ったという訳です。

まあ、今では考えられないほど、値段も質もハイクオリティな靴です。

皆さん、この90年代のチャーチを見て、昔は値段も手ごろで質も良くて…という話になるんです。

それはそう思って当然だと思います。

もっと昔をさかのぼれば、今と変わらない感覚、むしろ今以上に高く感じる値段で売られている時代もあるわけですが…。(※85年で売られていたチャーチは5万円後半だったそうですが、現在の価値に直すと約7万円になります。)

さて、今回見ていくのはOLIVER(オリバー)というモデルです。

現在のチャーチでも展開されている最上級ラインのクラウンコレクションは、文豪の名前などがモデルネームとして採用されていますが、どうやらこのマスタークラスのコレクションも、文豪の名前からモデル名がつけられています。

このオリバーも、恐らくは1760年代に活躍したイギリスの詩人、Oliver Goldsmith(オリバー・ゴールドスミス)からつけられているではないかと思っています。メガネのブランドではありません。

つま先にあしらわれたメダリオンもチャーチではあまり見ないちょっと珍しい形になっています。

ラストは捨て寸も旧チャーチの中ではさほど短くなく、ラスト173と同じかほんの気持ち短いくらいです。

甲が非常に高く設定されており、靴がうねるように反りあがっているわけでもなく、1の甲から2の甲にかけて、のっぺりと高くなっている印象です。甲が薄い人にはまず向かないラストです。

ウイングの切り返しも独特です。

ソールはオークバークソールで、半カラス仕様。そして近年のチャーチらしいオープンチャネルになっています。なぜヒドゥンチャネルにしなかったのか…よくわかりません。

ソール自体はさすがにオークバークソールということもあって、非常に頑健でした。

先日紹介したレンデンバッハの靴と比べても、遜色ない感じ。むしろこちらの靴の方が削れなどには強い印象です。

このマスタークラスの革は黒の革に「Ambassador Calf」を、ブラウン系の革に「 Liege Calf」という革を使っていました。

このオリバーに使われているLiege Calfは見た感じカールフロイデンベルグのボックスカーフに近い感じがします。

肝心のその質は…

もちろんハイクオリティな靴なのですが、何か言うほどでもないな…というのが私の率直な感想です。

特に革!

確かに良い革なのですが、あんなにやたらめったら褒めるような質でもないような気がします。

このマスタークラスのデッドストックを探すのであれば、初期旧チャーチや70年代ころの旧旧チャーチを探した方が良いと思います。

事実、そちらのほうが革が良いと思います。

普通のチャーチでは物足りなくなったら、検討する、そんな感じでいいと思います。

Made in Englandじゃないという驚愕の答え

以前このマスタークラスのチャーチについて、チャーチ社に質問したところ、このマスタークラスの靴はイギリスの工場で製造していなかったので、詳細は今となってはわからないという返信が来たことがありました。

もう、これには心の底からたまげてしまいました。じゃあこの靴のインソックに書かれているMADE IN ENGLANDの文字は一体何なんだという…。

もしかしたらイタリアやインドなどであらかた作ってから、ノックダウン生産をしていたのかもしれません。

私はこのメールの回答が間違いであったと思いたいです(笑)

マスタークラスをお探しであれば

1年に4~5回はヤフオクで出てきますし、デッドストックもたま~にヤフオクやebayで出ているのが見つかります。そこで探してみてはいかがでしょうか。

普通にチェットウィンドの方がカッコいい

まあ、比べるのも何なのですが、チャーチの靴は「至って普通であること」が価値であるように思います。奇をてらわず実直な姿に皆惹かれるのです。

もちろん革も非情に高水準のクオリティを保つように作られているので、安心感も抜群です。

あらゆる面から見ても、チャーチのチェットウィンドというのは実にバランスの良いウイングチップの靴です。

まずはこの王道も今一度見直してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサードリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 通りすがりの者です より:

    初めまして、こんばんは。
    チャーチのマスタークラスについて調べておりましたところ、こちらのブログにたどり着きました。

    ネットを探してもどうにも見当たらないため、ご意見賜りたくコメントさせていただきました次第にございます。

    当方このたびチャーチのマスタークラスを購入致しました。
    3アイレットの外羽根プレーントゥのデザインをしております。
    お靴内側にラストや名前が書かれてはいるのですが、達筆なこともあり名前の部分が解読ができません。ご存じであればお教えいただけないでしょうか…
    「EOISON」や「FOISON」のように見えはするのですが、情報がなく確信が持てない次第です。

    • バーリーコーン より:

      返信遅くなり申し訳ありません。
      マスタークラスの外羽プレーントウというと、イブセンが有名ですが、3アイレットは存じ上げないです。
      お役に立てず申し訳ありません。