ジョン・ロブのダブルモンク、William(ウィリアム)を紹介していて気が付いたのですが、このサイトではジョン・ロブの靴もあまり紹介していなかったのです。
今までありとあらゆる靴を集めてきました。やはりメインはイギリス靴。
チャーチが圧倒的に多かったです。
だいぶ前になりますが、ラクダ革、アザラシ革、象革といった奇天烈なエキゾチックレザーの旧チャーチも随分手にしてきました。
以前紹介したように、ヒポポタマスの革、つまりカバ革のグレンソンも手にしました(これは勉強代と思ってですが)
ジョン・ロブも持っていました。しかし、よりにもよって安いからといって変な色の靴を買ったこともあります。
もちろん悪い靴ではありません。むしろ良い靴だと思います。
しかし、こういのって飽きるんですね。
まず素材感がうるさすぎて、着る服装を考えさせるのが厄介です。
あくまで個人的主観ですが、「エキゾチックレザー靴あるある」は(特にビンテージシューズのエキゾチックレザーのもの)、クソが付くほどダサいものが多いものです。
エキゾチックレザーを使っていて、なんだかカッコよく見せる既製靴ブランドは、ジャコメッティくらいじゃないでしょうか。そんな気がします。
単純に珍しいという点だけを売りにしているようでは、そのモデルには魂というものが宿らないような気がします。
そしてある答えにたどり着きます。
何年も何年もそのブランドの看板モデルとして、第一線を張ってきた靴の方が100倍カッコいい。
人の思いがそれだけ込められているんですよ。
スピリチュアルな話になりますが、そうだと信じています。
こんな誰でもわかりそうなことを、靴好きの性で散財し、随分遠回りしてやっと気が付いた次第です。
と、いうわけで現在の私は至ってフツーの靴が好きな人になりました。
昨日触れた「中庸」ではないですが、ロングセラー商品には「中庸」に限りなく近づいた重みが生まれます。
その極みともいえる靴の1つが今回紹介するジョン・ロブのCityⅡです。
目次
John Lobb(ジョン・ロブ) CityⅡ(シティ2)
既製ラインのジョン・ロブの王道です。究極の差し引きが完成したストレートチップです。
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ジョンロブ シティ2 ブラック JOHN LOBB CITY2 ドレスシューズ キャップトゥ オックスフォード シューズ イギリス製 メンズ |
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これなくしてジョン・ロブを語ることは到底できません。
スーパースターであり、ショーストッパー。
野球なら王さん、長嶋さん
プロレスなら馬場さん、猪木さん
相撲なら北の湖さん
といったところでしょうか。もう完全な大横綱です。
間違ってもオカダのような存在ではないかと思います。(プロレス知らない人ごめんなさい)
靴好きなら名実ともに誰もが認める存在だと思います。
常にその時その時の最高峰であり続けています。トップの座を決して譲らない真のチャンピオンなのです。
ジョンロブにはこんな言葉があるそうですよ。
「シティに始まりシティに終わる」。
シティはジョンロブの中でも特別な傑作中の傑作ということです。
さて、現在はCityⅡと2代目を示唆するモデルネームとなっていますが、これはその通りでまぎれもなく2代目のシティなのです。
使われているラスト(木型)はラスト7000です。
初代シティで使われていたラストはラスト8965というものでした。これをアップデートして新たに使われたのが、ラスト7000です。
と、いうことでモデルネームはCityⅡ(シティ2)となっているわけです。
先日のウィリアムではありませんが、現在シティといって、わざわざシティⅡと訂正する人もそういないでしょうから、当サイトでも便宜上シティと呼ぶことにします。
現在のシティはラスト8965時代の旧シティのスペックはそのまま残して、幾分ロングノーズとなり洗練度を増した感のあるシルエットとなりました。
ウィズはEを採用しており、よほど幅が広い人でなければ、まずまず一般的な日本人の足型にベストマッチします。
カカトは浅く、オークバークソールの硬い履き心地で最初はカカトが抜けやすい靴だとは思います。
しっかりと馴染みが出て、足についてくるようになってくると不思議とカカトもピッタリと収まります。ここが凄いですね。
シティといえば、ロンドンの金融街であり、世界経済の中心地のひとつです。
そこで働くビジネスマンをイメージして作り上げられたのがこのシティという靴です。
シンプルなスタイルにこそ、誤魔化しの効かない美が生まれるのです。
タンナーは社外秘
その革の圧倒的クオリティに、ここの革が使われているのではないか?と色々な憶測が出ます。
どこのタンナーの革を使っているのか?ということです。
ジョン・ロブに使われる革は、カーフレザーの中でも厳選された素材を採用しています。
既製品のジョン・ロブはエルメス傘下で運営しているので、そのつながりでデュプイの革が使われているのではないか?
こんな記事もあるので、ゾンタの革が使われているのではないか?という話がたびたび上がりますが、確証はありません。
しかし、おそらくデュプイにしろ、ゾンタにしろ、同じタンナーの革では他のブランドでは手を付けることもできないトップの革を使っていることには間違いないでしょう。
パリロブだからこそできる贅沢他のブランドには真似のできないアドバンーテージと言えるでしょうまさに革靴の世界の王様であり、その代表であるシティは、これ以上とない最高の靴なのです。
人生はたった一度。ぜひこの靴に触れてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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