令和一発目 気になる元祖タッセルローファー オールデン

元号が新たになりまして、令和の時代が始まりました。

どんな時代になるのか楽しみですね。

昭和、平成、令和と時代は移り変わっても、「元祖」とよばれるものはいつの時代も強い。

ジーンズでいえばLevi’sの501

ポロシャツでいえばラコステのL1212

ボタンダウンシャツでいえば、ブルックスブラザーズのボタンダウン

そしてタッセルローファーでいえばオールデンのタッセルローファーです。

目次

タッセルローファーの起源

タッセルローファーの起源はごく最近で、誕生したのは1948年。

第二次世界大戦も終戦したあとに初めて作られたのです。

そもそもタッセルとは甲部分についた『房飾り』のことですが、元々はヨーロッパの宮廷内のカーテンや衣装装飾に用いられていたものを靴に転用したのが始まりとされています。つまり宮廷内での室内履きの靴などにかなり昔から取り入れられていました。ただし、それは紐靴に限った話です。

紐の先のアグレットがタッセルになっていたのです。

ギリーシューズの紐の先もタッセルのアグレットになっていますね。

それでは、タッセルローファーはどういった経緯で生まれたのでしょうか?

ハンガリー出身のハリウッド俳優、ポール・ルーカスがイギリス国王のエドワード8世が履いていたタッセル紐靴に憧れて、イギリスで購入した同タイプの靴を持ち帰り、ニューヨークの靴店で同じような靴の製造を依頼しました。

ところが出来上がった靴はポール氏の足に全く合いませんでした。

その後『デザイン性を損なわずにより履きやすく作って』とロサンゼルスとニューヨークの違う靴屋に片足ずつ預けてオーダー。その後オーダーを受けた靴店は偶然にも同じ靴メーカーに作成を依頼しました。

その靴メーカーこそ、オールデンでした。

そしてオールデンが作りだしたのが、タッセルローファーだったのです。

結局世界初のタッセルローファーはオールデンによって作成されたというわけです。

これが1948年の出来事だったと言います。

このタッセルローファーはその後アメリカ東海岸で大流行します。特に弁護士がスーツスタイルにも合わせて履いたことから、「弁護士」というイメージが定着していきます。アメリカでドレッシーさに磨きがかかっていったという点が興味深いですね。

実はオールデン製の元祖タッセルローファーを定番シューズとして扱ったのが、アイビーの代表である「ブルックスブラザーズ」だったのです。

ブルックスブラザーズこそがタッセルローファーの火付け役であり、ブルックスブラザーズがタッセルローファーの元祖だという意見があるのには、こういった理由があるのです(既製靴を広めたという点では一理あります)

定番として広まった理由には、やはりコインローファーよりもずっと大人びて見えたというのが大きかったのでしょう。

俳優がアメリカに持ち込み、アメリカで生まれ、発展していった靴なのです。

タッセルローファーの起源については「弁護士がオーダーしたのが最初」などいくつか説がありますが…

最初の作成はオールデンが作り、1940年代半ばから後半までには完成され、50年代にアメリカで発展した靴ということは、どの説も同じです。

※ニューヨークタイムズが掲載した記事にあるエピソードをその起源として採用しています。

こういったエピソードは男の子供心をくすぐるものです。こういった薀蓄も大好き。

女性には全く理解されないジャンルの話ですが(笑)、男にはわかる。ついでに言うと、薀蓄はわからなくても、女性ウケもいいのがタッセルローファーです。

オールデンのタッセルローファー

タッセルローファーの元祖がオールデンだということはお分かりいただけたかと思います。

当サイトを長らくご覧いただいている方はご承知かもしれませんが、私はオールデンの靴が正直好きではありません(苦笑)

あの雑な縫製、無駄に高い金額、それでいてトップリフトは中国製。

こういったことの積み重ねが何となくいや~な印象を私に与えるのです。

とはいえ、このオールデンのタッセルローファーだけは、さすがに元祖ということもあって、佇まいに安心感があります。

細身のアバディーンラストを使っており、オールデンの中では割とすっきりとした雰囲気がタッセルローファーのドレッシーさを高めます。何となく弁護士に評判が良かったのも納得できます。

原理主義者ではないのですが、本当にこの元祖は素晴らしい。

アバディーンラストはカカトが浮きやすい方もいるそうですが、なんと私にはピッタリなので、相性もいいのです。

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オールデンといえばコードバンですが、 コードバンのタッセルローファーもいいですね。

なお、オールデンがブルックスブラザーズ向けに製造するブルックスネームのタッセルローファーはもう製造されないという情報もあります。

令和になるのと同時に、「元祖」が手に入らなくなる可能性があるのです。これは寂しいですね。

私の知人の靴好きは、「オールデンネームのタッセルローファーではなく、ブルックスブラザーズネームのタッセルローファーこそ元祖タッセルローファーだ!」といって憚らないのですが、そう言いたい気持ちもよくわかります。

時を越える力を持つ靴を選ぶというのは、間違いの少ない靴選びの基本です。

いや~、ちょっとこのオールデンのタッセルローファーが私の頭の中にこびりついてしまっています…(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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