SHETLANDFOX(シェットランドフォックス)を大紹介! アバディーン、ケンジントンとは?

引き続きリーガル関連のお話…。

今回はリーガルブランドの上級ラインとして位置するSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)について紹介していきます。

1982年、リーガルコーポレーションの最上級ブランドとしてスタートしたのがシェットランドフォックスです。

1990年代半ばになると、一度シェットランドフォックスブランドは休止しますが、2009年に満を持して再スタートを切りました。

コンセプトは…

「靴の美しさ・楽しさとともにアイロニカルなダンディズムを提案します」

というもの。流行に左右されない確かな靴というのが信条です。

シェットランドフォックスは、東京・日比谷にフラッグシップ店があり、そこを中心に全国の百貨店やリーガルショップを中心に商品展開されています。

甲革に使用している革は、国産のキップから、イルチアやアノネイといった有名なイタリアンタンナー、フレンチタンナーの革、希少なコードバンを使ったものまで、様々な贅沢に使用しています。リーガルの資本力の大きさからか、他の同価格帯の靴と比べると、同じタンナーのものでも品質の良い革を使っているような感じがあります。

その作りはまさに日本の職人技の結実で、インポートシューズにも負けない作り込みと革の良さを生み出しています。

むしろ細かい作り込見の点はインポートシューズを抜きん出ていると考えていいでしょう。

リーガルコーポレーションの意気込みが伝わってきます。

目次

シェットランドフォックスはシリーズで認識されている

シェットランドフォックスの面白いところは、靴そのものではなく、同じラスト(木型)を使ったシリーズごとに認識されているということでしょうか。

「ケンジントン」、「アバディーン」、「インヴァネス」、「コベントリー」、「ペンシルバニア」などイギリスやアメリカの地名に由来するシリーズ名をつけ、それで商品区別をしているという形態。

これは他のメーカーにはあまりない特徴です。

普通であれば、靴のモデルで認識されるのが一般的なのですが、ここがシェットランドフォックスの最大の特徴です。

それでは2018年現在シェットランドフォックスがを発表しているシリーズを見ていきましょう。

KensingtonⅡ(ケンジントンⅡ)



011FSF【SHETLANDFOX】 ケンジントンII / ストレートチップ sf-KENSINGTON 税込価格 ¥66,960

2009年春、シェットランドフォックスがブランド再デビューをしたとき、ブランドのプレステージラインとして登場したのが「ケンジントン」シリーズでした。
そのケンジントンを2014年秋に、全体的なフィット感を更に良くした改良版として「ケンジントンⅡ」シリーズが誕生しました。

グッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法を組み合わせたハイブリッド製法で出来ています。エンツォ・ボナフェも同じ製法を得意としており、ボナフェでいうところのドゥーチェ製法です。

この製法で仕立てられた靴は美しく、履き心地の良さにも定評があります。既製靴といえども、さながらビスポークシューズのようなシルエットの美しさと履き心地を享受できます。靴マニアも唸らせるポイント満載です。

Brighton(ブライトン)



032FSF【SHETLANDFOX】 ブライトン / ウイングチップ ブライトン 税込価格 ¥66,960

「ブライトン」シリーズは、シェットランドフォックスのプレステージライン「ケンジントンⅡ」シリーズと双璧をなすべく、2015年秋に登場したシリーズ。

シルエットは、ややロングノーズのセミスクエアトウが特徴です。

製法はケンジントンⅡと同じく、前半部分をグッドイヤーウエルト式、ウエスト部分をマッケイ式としたハイブリッド製法です。
立体的な本底、クセ付けした中底、くびれたウエスト、ピッチドのヒールなど、
その仕様はケンジントンⅡシリーズと比肩します。

Aberdeen(アバディーン)

シェットランドフォックスの「アバディーン」は2011年秋に登場したシリーズです。

シャープなシルエット、繊細なステッチ、タイト目なフィット感。
製法はグッドイヤーウエルト式製法。レギュラー仕様はレザーソールが基本。

甲が薄く、幅も狭いため、シェットランドフォックスの中でも靴好きの紳士たちに好評のシリーズです。

Coventry(コベントリー)



001FSF【SHETLANDFOX】 コベントリー / プレーントウ コベントリ- 税込価格 ¥37,800

「コベントリー」シリーズは、2014年初春のデビューしました

底材にダイナイトソールを採用したエントリーシリーズです。

かのケンジントン(Ⅰ)の木型を採用したシルエットは、ラウンドトウ。
履き心地は、押さえるべきところは押さえつつも、ややゆったりとした感じと言えます。
製法はグッドイヤーウエルト式製法、甲革は国産キップを使用しております。やはりゴム底だと梅雨の時期などにもガンガン使えて嬉しいですね。

Inverness(インバネス)



008FSF【SHETLANDFOX】 インバネス  / ストレートチップ インバネス 税込価格 ¥44,280

「インバネス」シリーズは2009年秋デビューしました
シルエットは、長すぎず短すぎず、細すぎず太すぎずのベーシックなラウンドトウ。
甲革はインポートのカーフを使用、底材は革底、グッドイヤーウェルト製法になっています。

キャップの面積を大きく取っているので、気持ち長く見えるのがポイントです。

※どうみても写真のモデルはクオーターブローグですが、公式サイトがストレートチップとしているので合わせています。

Birmingham(バーミンガム)



043FSF【SHETLANDFOX】 バーミンガム / ダブルモンク バーミンガム 税込価格 ¥42,120

「バーミンガム」シリーズは2016年春デビューしました。

シルエットは、ややロングノーズのセミスクエアチゼルトウ。甲革には、国産の牛革を使用しています。
製法はグッドイヤーウェルト製法。ベーシックなラインです。

Duke(デューク)



058FSF【SHETLANDFOX】 デューク  / サイドエラスティック デューク 税込価格 ¥56,160

デュークは2017年春に加わったシリーズです。

シェットランドフォックスの中でもベーシック、スタンダードなラストを採用しています
製法はグッドイヤーウェルト製法で出来ており、 コバ周りはヤハズで丁寧に仕上げているのが特徴です。

Preston(プレストン)



068FSF【SHETLANDFOX】 プレストン / タッセル プレストン 税込価格 ¥45,360

「プレストン」はスリッポンのシリーズです。このラストは研究を進めながら何度も修正を加え、1年半かけて作られたものです。
絶妙に調整されたヒールの高さにより、ローファーにつきものの悩みであるカカトの脱げを極力抑える構造となっています。

Cardiff(カーディフ)



061FSF【SHETLANDFOX】 カーディフ / ストレートチップ カーディフ 税込価格 ¥38,880

「カーディフ」シリーズは2017年秋デビュー。

スリムなシェイプのDウィズでありながら、薄く柔らかい国産のキップの甲革が嫌なタイトさを感じさせません。

このラストはアバディーンシリーズをもとに開発されました。

Winston(ウィンストン)



047FSF【SHETLANDFOX】 ウインストン / ウイングチップ ウィンストン 税込価格 ¥97,200

現在、シェットランドフォックス唯一のコードバンシリーズがウィンストンです。

アメリカ靴を彷彿させるコードバンを使いつつ、靴のシルエットもラウンドしており、アメリカ靴を彷彿させるコレクションです。

水染めのコードバンを使っているあたり、おそらく日本のタンナー、「新喜皮革」のものを使っていると思われます。

PENNSYLVANIA(ペンシルバニア)

シェットランドフォックスが再デビューを果たした2009年春に、ニューイングランドコレクションとして発売したのが「ペンシルバニア」シリーズです。
ニューイングランドコレクションとはおそらくアメリカの「ニューイングランド」を指しているはずです。ニューイングランドとはメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州の6つの州を合わせた地方の名前。
なのに「ニューイングランド」とは関係のない「ペンシルバニア」の名前が当てられているのに疑問を覚えずにはいられません。ここのところ詳しいことを知っている方、いたら教えてください。
ペンシルバニアはローファーが中心となっているシリーズで、その名の通り、アメリカンスタイルのローファーが出ています。
コブラヴァンプのローファーなど通好みのものも用意されています。

まとめ

この他にも今は出していないシリーズなども含め、シェットランドフォックスはリーガルの上級ブランドとして様々なシリーズを作りだしています。
それは日々、新たな魅力を生み出そうとするメーカーの努力の結実なのです。
シェットランドフォックスの靴はインポートシューズと比べても、全く引けを取らない靴となっています。
これだけ多くのシリーズがあれば必ず自分にぴったりと合う靴が見つかるはずですよ。
まだまだ紹介していないモデルもあります。ぜひご覧になってください。
シェットランドフォックスの靴をもっと探すならこちらから↓
最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサードリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする