サントーニといえば…サイドレース サイドレースといえばサントーニ!

イタリア靴の代表ブランドとして名高いSantoni(サントーニ)。

日本において、レザースニーカー旋風を巻き起こしたのがこのブランドでした。

ブランド設立は1975年と比較的新しいブランドとなりますが、逆を言えば、その短い時間の中で世界中にその名を轟かせているのは、やはり同ブランドのデザイン性、作り込み、妥協なき素材選びなど、靴づくりにおける全ての項目において妥協をしていないからでしょう。

サントーニがこだわるのは靴だけではありません。環境問題への配慮も行っています。サントーニの製造工場では、ソーラー発電や排水を循環させて水を再利用するシステムを設けるなど、時代に適したスタイルをとっています。

サントーニについて詳しくはこちらからご覧ください

さて、そんなサントーニは、代理店があのリーガルになったのをご存知ない方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

以前はマグナーニやFABIといったブランドを取り扱っていることで知られているオークニジャパンが代理店となっていましたが、伊藤忠商事がリーガルコーポレーションと組み、イタリアの高級靴ブランド「サントーニ」の日本での独占輸入販売権を取得し、2016年の春夏コレクションから販売を行っています。

東京・銀座6丁目にあるサントーニのショップもこのリーガルが運営している店舗になります。

サントーニといえば、マッケイ製法ブラックラピド製法・ボロネーゼ製法・グッドイヤーウェルト製法などありとあらゆる製法を駆使することで、多くのニーズに受け答えできるのが、サントーニブランドの強みです。

時にはラバーソールのものをマッケイ製法に組み込むこともありますし、日本ではほとんど展開されていませんが、真ん丸なラストを使ったサントーニもあります。

以前当サイトでも紹介しましたが、イギリス靴やアメリカ靴と違い、イタリア靴ブランドの多くは定番モデルというものを持ちません。

→その理由について詳しくはこちらから

もちろんその年その年によってリバイバルをすることもありますが、欲しい靴をみすみす見逃すと、そのモデルと全く同じものは二度と手に入らない可能性が常にあるのです。

ですから、サントーニの代表モデルといえば?という問いに対して、即答できる人はほとんどいないのではないでしょうか。

サントーニに関してこのように問われた時、ラスト(木型)の名前を出す人はとても多いと思います。

ジョージ、ライアン、イーグルといった多くの代表ラストをもつサントーニは、そのラストにデザインとカラー、素材を組み替えて、常に新しいコレクションを提案し続けています。

では、サントーニといえばこれだ!というモデルは全くないのでしょうか。

目次

サントーニといえばサイドレース

これは私の個人的な印象ですが、サントーニといえば、サイドレースの靴を思い起こします。

かつて日本でイタリア靴ブランドが大流行したとき、その先頭を走っていたブランドのひとつに紛れもなくサントーニもありました。

その時様々な雑誌媒体で紹介されていたのがサントーニのサイドレースシューズです。



サントーニ ブラック5.0-9.5(23.5-28.0cm) 商品コード: B69B06368 サイドレースシューズ 138,240円(税込)



サントーニ ダークブラウン5.0-9.5(23.5-28.0cm) 商品コード: B69B06368 サイドレースシューズ 138,240円(税込)

このモデルは今も度々作られ続けています。

時には製法がノルベジェーゼ製法になったり、グッドイヤーのものもあったかな?

ラストを変えたものもおそらく今までたくさん作られてきたことでしょう。

私は、このサイドレースの靴には、ぜひマッケイ製法で作ってほしいと思っていました。

そしてサントーニを代表するラストのジョージを搭載したものこそ、このサイドレースの真骨頂だと思うのです。



サントーニのラスト、ジョージはいわゆる「イタリア靴」のイメージど真ん中のロングノーズでつま先にかけて細くなります。トウはイタリア靴に多いスクエアトウ。シャープさに磨きをかけたラストです。



親指の付け根の当たりからスタートし、そのまま靴を一周するように描かれたスロートラインとサイドレースの意匠が、シンプルなスタイルにイタリア靴らしい艶やかさを感じさせます。

この親指の付け根からスタートするスロートラインの位置が絶妙で、靴が無駄に間延びして見えないようになっているのです。

あんまり長すぎる靴も見ていてみっともないものです。

このデザインはイギリス靴やアメリカ靴には絶対ありません。自由で芸術的なイタリアの感性がないとこのスタイルは生み出せません。そのうえで上品に見せるのは流石といったところです。

マッケイ製法で出来ているため、グッドイヤーのようにコバが張り出さず、あくまでシャープにエレガントなスタイルを貫いていて、踏まずの部分も立体的に強く絞り込むことができます。



これもマッケイ製法ならではの絞り込みです。ソールはサントー二おなじみのオレンジに染められたレザーソールです。

サントー二のレザーソールは素材が素晴らしく、イギリス靴のようにちょっとやそっとではヘタレない頑健さがあります。

本底が頑丈なので、マッケイ製法ながら下手なレザーソールのグッドイヤー製の靴よりもよっぽど長持ちします。

サントー二は甲革もイルチアやヌオバオズバといったタンナーのトップクラスの革を使うため、しなやかで柔らかいのですがとても丈夫です。マッケイ製法のオールソールにも耐えうる素晴らしい革です。

→マッケイ製法でもオールソールはできます!詳しくはこちらから!

サントー二 ラスト:ジョージのサイズ感

サイズはEUサイズ表記のため、UKサイズからマイナス1するとちょうどよいサイズ感になります。私はUK7.5のものをよく履くので、このジョージラストを使ったものはサイズ6.5を選んでいます。ゆるめが好きな方は7.0でしょうか。

少なくともイギリス靴サイズ表記よりも、ハーフサイズからワンサイズを下げたものを履くのが良いでしょう。

ノーズも長いため、捨て寸はしっかりとれます。

マッケイ製法のため、沈み込みが大きく出て、サイズ感がガラリと変わるということはありませんが、革がイギリス靴に使われているものと比べ柔らかいため、マッケイ製法で作られた靴の中では大きくなったように感じやすいです。

スタイリッシュなデザインは

サントー二のサイドレースはサイドレースの意匠と独特なスロートライン以外は、極めてシンプルなスタイルをとっています。

イタリア靴にたびたび起こりがちな、デザイン性に走りすぎて“イタイ”靴にもなりません。

この靴を履きこなすビジネスマンは、それだけで伊達男に見えることでしょう。

スマートな見た目ですから、ぜひ身体にピッタリとあったスーツに合わせて着こなしてほしいと思います。

まとめ

リーガルコーポレーションは提携から2年経った2018年10月、サントーニの靴をオフィシャルネットショッピングサイトのリーガル公式通販サイト【シューズ・ストリート】に取り扱いを始めました。

リーガルが公式ウェブサイトでもサントー二の販売を始めたと聞いた時、すぐにサイトを覗いたのですが、この靴を見つけた時、なんだか感慨深くなりました。

まさかこのサイドレースシューズ、しかも自分の理想に近いモデルを出しているとは…。

この靴は見逃せない。紹介せずにいられませんでした。

サントー二を彷彿させるドレスシューズであり、またサイドレースの靴の代表モデルともいえると思うのです。

サイドレースの靴を探している人は、一度は手に取ってほしい靴です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。



サントーニ ブラック5.0-9.5(23.5-28.0cm) 商品コード: B69B06368 サイドレースシューズ 138,240円(税込)



サントーニ ダークブラウン5.0-9.5(23.5-28.0cm) 商品コード: B69B06368 サイドレースシューズ 138,240円(税込)

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