Church’s(チャーチ) Oslo(オスロ) ラスト136 モダンなチャーチもカッコいい

ここのところ、サントーニを通じてイタリア靴の紹介をしていました。

紹介していて思いましたが、やっぱりイタリア靴はイタリア靴で良いものですねぇ。

やはりイギリス靴よりもイタリア靴の方が似合う人も、世の中いますし、いつもずっしり重苦しい靴ばかりでは飽きることもあるでしょう。

と、前置きしながら、今回紹介するのはまたまたChurch’sの靴です。

今まで旧チャーチの話題であったり、旧チャーチでなくても、

内羽根ストレートチップのConsul(コンサル)

内羽根セミブローグのDiplomat(ディプロマット)

内羽根フルブローグのChetwynd(チェットウィンド)

の輝けライフ!的チャーチ御三家の靴を紹介していると、輝けライフ!はクラシックな旧来のイメージのチャーチ主義者なのかな?と思われるかもしれませんが…。

そんなことはありませんよ!(笑)

いつも皆さんに自信を持ってお勧めしているからには、それなりの確信があってです。

本音を言えば、私はどの靴ブランドよりも私はチャーチが好きです。

それは、チャーチが独特の商売スタイルでひとつひとつのモデルを大切に継続していく姿勢を崩さないからです。朴訥としていて奇をてらわないスタイルをずっと提案し続けてくれているところにも安心が出来ます。これはブランドに対しての信頼感が増す要素です。

また、「昔に比べて革質が下がった。」だとか「昔は作りが良かった。」といつまでも在りし日のことばかり見ていても仕方ありませんし、今のチャーチはチャーチで良いところもたくさんあります。そこのところは今まで紹介してきたとおりです。

→チャーチの詳細に関してはこちらから

→旧チャーチの解説はこちらから

確かに今のチャーチのインスタグラムなんかを見ると、モード感満載で、なんと靴を砂浜に突き刺して海の波にさらしている写真も掲載していて、「一体どこのメゾンブランドなんだよ!?」(←プラダだよ!)

と思わず突っ込みたくなりますがそこはご愛敬。

さて、今回紹介するのは現行のチャーチを代表するラスト136を使用した、オフィスコレクションのモデル、Oslo(オスロ)を紹介していきます。

目次

Church’s(チャーチ) Oslo(オスロ) ラスト136

現行のチャーチを代表するラスト。それがラスト136です。

以前当サイトでこのラスト136の靴を紹介していますが…。

→Church’s(チャーチ) ラスト136の詳細はこちらから

今回改めて紹介していきます。

ラスト136はもともとシティコレクションという、チャーチの中でも比較的お求めやすい価格帯の入門モデルの靴に使われていたラストでした。

シティコレクションは昔のチャーチのように、ライニングをキャンバスライニングにしたり、スペイン産のレザーを使用することなどによってコストを抑えていたのです。

オフィスコレクションも同じで、若い人にも受け入れられやすいようにロングノーズで、細身でしゅっとしたデザインの靴となっています。

今回紹介するOslo(オスロ)は3アイレットのVフロントダービーシューズです。

Vフロント言うほど鋭角でもないですが、Vフロントではないとも言い切れない感じ。

私の個人的感覚としては十分Vフロントダービーといっていいと思います。

実は先日の革靴のプレメンテの方法についての記事で、実際のプレメンテの様子に出ていたのがこのオスロでした。

オスロの前身は、シティコレクションのParis(パリ)というモデルです。全く同じデザインの靴ですが、オスロはオフィスコレクションというコレクションに属しており、別物の扱いです。

オフィスコレクションはその名から感じられるように、現代のビジネススタイル向けの靴ですが、使っている素材はシティコレクションと違い、コンサルなどにも使われている非常に質の高い素材を使っており、その内容はカスタムグレードラインと同じです。

そのため、インソックにはCustom Gradeと印字されています。

簡単に言えば、使っている部材がパリとは違うので、別物という扱いになっていて、その内容から考えるにオスロはパリの完全な上位互換版になっています。

パッと見ても、非常に綺麗なスタイルです。

こんなデザインの靴チャーチじゃない!と思う人もいるかもしれませんが、コバの張り出しによる独特の顔つきはやはりチャーチのDNAを感じずにいられません。

土踏まずのウエストラインは非常に絞られていて履いていて気持ちが良いです。

土踏まずからの羽根のスタートライン、そして描く曲線も英国靴的というよりかは、イタリアやフランス靴などのコンチネンタル的でエレガントな雰囲気です。

先日ちらっと紹介したラスト73で長らく活躍した旧チャーチのJermyn(ジャーミン)なんかよりも、よっぽどこちらのほうがカッコいいですよ。本当に。

革質も十分すぎるほど質の高いもので、ご覧の通り、履き下ろしても変な履き皺は入っていません。

こういったプレーントウのデザインはいったん変な皺が入ってしまうと、二度と履きたくなくなるような見た目になってしまうものですが、そんなことはチャーチの品質がさせません。

チャーチの靴はカカトが抜けにくい

チャーチのすごいところって、カカトの抜けにくさです。

今まで多種多様なラストのチャーチを試しましたが、チャーチの靴でカカトがずるずる動いて抜けてしまうということは私はいまだかつて体験したことがありません。

やはり、古くから世界に向けて靴を作っていたメーカーの歴史が靴の履き心地を生み出すのでしょう。

このオスロは3アイレットのダービーで、ホールド感が内羽根式よりも若干弱いこともあって、気持ち浮くような気がしたのですが、革底が馴染み反り返りが生まれてくると、もうぴったり!

カカトが抜ける心配など一切ありません。

これは履いて一日で体感したことです。もっともっと履き込めば、より履きやすい靴になることは間違いなさそうです。

見た目はモダンでいて、コバの張り出しで男らしさも十分打ち出せます。

ぜひ、クラシックなチャーチ好きの人にも、一度くらい試してもらいたいです。

だって、本当にカッコいいんですから。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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