前回、グレンソンの歴史からモデルまで、熱く語らせていただきました。
グレンソンの良さは、日本での展開は他のブランドに比べても少ないためか、あまり伝わっていないと感じます。
いかんせん取り扱っているお店が少なく、目にする機会がないのが、最大の要因なのではないでしょうか。
グレンソンの靴がどうしても欲しいという時は、本国のホームページを訪問することでほとんどができます。
グレンソンの本国のホームページから様々なモデルを、個人輸入することはできますが、当然ながら全て英語なので、慣れていない人だとハードルが高いかもしれません。そもそもサイズ感もちょっと分かり辛い。
もう少しハードルを低くして、グレンソンの靴が欲しいというときは、Amazonや楽天市場を活用するといいでしょう。
関税などの煩わしい問題も一切ありませんし、むしろ個人輸入をする手間に対して、安くなる価格はあまり大きくないので、安心感のあるネット店舗を使うのは有効です。
さて、今日はまず店頭ではお目にかかれない、グレンソンのアーカイブコレクションを紹介します。
目次
グレンソン アーカイブコレクション150周年記念モデル
グレンソンにはアーカイブコレクションという、先日紹介したG Zero、G Oneに属さないコレクションがあります。
1900年代から1970年代ごとのフォルムを忠実に再現した、アーカイブコレクションです。
これはグレンソンの150周年を記念して発表されて生まれたコレクションで、往年の革靴を復刻しています。
Shoe NO.2
その中でも1930年代のモデルを復刻したShoe NO.2というモデルはストレートチップのデザインながら、トウがものすごく幅があり、独特の雰囲気があります。
少し珍しい形をしている靴ですね。現代のイギリス靴ではほぼ絶滅してしまった、非常にクラシカルなフォルムで、軍隊のサービスシューズのような佇まいが男心をくすぐります。
旧チャーチのメッセンジャーというモデルに似た雰囲気を持っています。
丸くてぼてっとしているため、カジュアル使いしか出来ないのかと思いきや、スーツに合わせると、足元からキュッと締まるから不思議なものです。
このモデルは1939年に製造された当時のモデルを復刻したものです。
1939年当時にグレンソンは、整形外科的に足に優しい靴が未来の靴と考えていました。
インソールには快適であることを示す「Joy Step」の刻印が入れられています。アッパーの革は上質で履き馴染みの良い柔らかいものを使っています。
特徴は靴の前部が膨らみ、トゥラインも丸みがあることです。指幅や指に厚みがある人にも優しい設計になっています。
底は伏せ縫い仕様。本格的です。
以前ポップアップストアで、この靴を見た私の率直の感想は、クロケット&ジョーンズのハンドグレードを凌ぐ出来栄えだと思いました。
往年のイギリス靴のクオリティを求めるのであれば、このShoe NO.2を候補に入れてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。