Church’s/チャーチ Chetwynd(チェットウィンド) ラスト173 チャーチ御三家その①

寒さもいよいよ厳しくなり、吐く息も白くなりました。

そろそろ多くの企業が年末年始の休暇に入るところでしょうか。私の友人では、早くも今日から年末年始休暇に入っています。

忘年会も多いのか、街に出ると団体客がそこかしこに溢れています。

さて、Church’s(チャーチ)の靴をまたまた紹介していきますよ。

今回はチャーチといったら、その話題で絶対に外せない御三家モデル(これは私が勝手に名付けました笑)のひとつである

Chetwynd(チェットウィンド)です!

ちなみに輝けライフ!が考えるチャーチ御三家は内羽根ストレートチップのConsul(コンサル)、内羽根セミブローグのDiplomat(ディプロマット)

そしてこの内羽根フルブローグのChetwynd(チェットウィンド)です。

目次

Chetwynd(チャットウィンド)の概要

Chetwynd(チェットウィンド)はチャーチの最もベーシックなラスト173を使用した内羽根フルブローグのモデルです。ラスト173については詳しく後述します。

1940年代には誕生していたという古いモデルです。

ブレア元首相もこのチャーチの黒のチェットウィンドを愛用していたことでも知られ、ブレア元首相は18年もの間履いていたそうです。

【6月22日 AFP】27日に退任するトニー・ブレア(Tony Blair)英首相は22日、1997年の首相就任以来、定例の議会質疑応答で、いつも同じ靴をはいていたと告白した。

この靴は、18年前に中部ノーサンプトン(Northampton)の老舗靴メーカー「チャーチ(Church’s)」で購入したウィングチップ。靴底は1回しか張り替えていないという。

タイムズ(The Times)紙とのインタビューで、ブレア首相は「バカげてるとは思うが、毎週の質疑応答では必ず同じ靴をはいていた」と告白。「その靴を18年間もはき続けている」と語り、「安い靴は不経済だからね」と付け加えた。

AFP通信より

ブレア元首相もいいことを言いますね。

18年間も履いたら靴としても立派な物です。

チェットウィンドはイギリスの土地の名前からとられています。

ごくごくオーソドックスな内羽根のフルブローグなのですが、この「オーソドックス」というのを実現するのは難しいもので、タイムレスな雰囲気を持たせるのは至難の業です。

メダリオンの大きさ、パーフォレーションの感覚、ウイングの意匠の長さ、曲線など全てのバランスが絶妙な塩梅に仕上がっています。

そういった意味で、全ての内羽根フルブローグのお手本ともなる靴で、この靴の存在感と同等といえるのは、エドワードグリーンのマルバーン以外にはないと言えます。

とにかく「普通にカッコいい内羽根フルブローグの靴」で、その「普通」というのは他のブランドには持っていないチャーチが長年積み重ねてきた歴史の重みでしか体現できないのです。

ラスト173の概要

ラスト173は2003年に登場しました。

前身となっている1940年に誕生した伝説的ラスト73とプラダグループに入ってから誕生したラスト100を掛け合わせて誕生した、現在のチャーチの顔のラストです。

ラスト73がチャーチの創業年である1873年からつけられたといわれています。

その「73」の数字を与えられているところをみても、チャーチ自慢のラストであることは明白です。

ラスト73は良くも悪くも昔ながらのイギリス靴のラストだったので、捨て寸が短く、中で足が詰まってしまうことがありました。

そのためラスト73は足の形状が変化した現代人の足に合いにくいのが難点でありました。ラスト73のセミスクエアトウの形状はそのままに、ラスト100の程よいノーズの長さを取り入れて、現代人向けに履き心地を改善しています。

困ってしまうのですが、ラスト173ではその捨て寸の問題を解決しています。

ロングノーズになったという意見がありますが、そんなことはありません。

むしろ世間一般的にはクラシックで寸は短く見えるラストだと思います。履き心地も良くて、クラシック、かつモダンな雰囲気まで取り入れた、チャーチ傑作のラストです。

代表モデルは内羽根ストレートチップのConsul(コンサル)、内羽根ウイングチップのChetwynd(チェットウィンド)、内羽根セミブローグのDiplomat(ディプロマット)外羽根ウイングチップのGrafton(グラフトン)シングルモンクスリッポンのWestbury(ウエストバリー)シングルモンクのBecket(ベケット)があります。

輝けライフ!では特にコンサルディプロマット、チェットウィンドが人気のモデルであると考えています。

Chetwynd(チェットウィンド)は007 ジェームズ・ボンドも履いている

実はこのチェットウィンド、007ことジェームズ・ボンドも履いています。

作品は1995年の作品「Goldeneye」にて、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンが履いています。

ダブルのブレザーで船に侵入するシーンと、映像では確認できませんが、アストンマーチンDB5でカーチェイスをするシーンで履いています。

フルブローグに挑戦するという人は思い切って買ってみてほしい

内羽根フルブローグの靴というのは、特に一般のサラリーマンの方には、その見た目の派手さから敬遠されがちかもしれませんが、履くと思いのほか派手さはありません。

むしろ落ち着きを感じさせる重厚感と威厳あふれる男の靴になります。

特にチェットウィンドに関してはその特徴が顕著です。

黒であれば、ずっしりとスーツスタイルに、エボニーカラーなどの茶系であれば、ジャケパンスタイルにとあなたの仕事の場面に華を持たせてくれます。

初めてフルブローグの靴に挑戦してみたい、という方であればなおさらこのチェットウィンドをおススメします。

これ以上ない完成度を身をもって感じていただけるはずですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサードリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. テト より:

    チェットウィンド欲しいなぁ。。。
    うちはチェットウィンドで輝けライフ様的チャーチ御三家はコンプリートです。
    御三家はこの三足に間違えないですね。

    • バーリーコーン より:

      テト様
      いつもコメントありがとうございます。
      現存するチャーチのモデルの中で最も古いモデルたちです。やっぱり歴史の重みが違いますよね。

      5本指にするなら…グラフトンとライダーでしょうか?それともシャノン?
      いやいやウエストバリーとベケットも忘れちゃいけませんね。

      こうやって書くと、名モデルが多いですね。チャーチは(笑)

  2. テト より:

    お返事ありがとうございます。
    5本指にするとなんだかすごく迷いますね‥。個人的にはバーウッドも入れたいところですが‥。決められませんな(笑)