先日ステファノ・ベーメルの靴を紹介してから、とってもとっても「6350」のウイングチップか「201」のシングルモンクのどちらかがが欲しくなってしまい大変困っております(笑)
買ってしまうと、夏に仕立てたいビジネススーツが仕立てる予算がなくなるし、今年の冬は冬のスーツも仕立てたいと思っているので、これは大変困った物欲の横槍!
いっそ、全部買ってしまうか!?
いやいや、それはどうなのあなた…。
頭の中でそんなことを1人で突っ込んでは冷静になり、ちょっと気を抜くとすぐにまたあのウイングチップとシングルモンクが頭をよぎってしまう…。
本当に危険なアイテムです。
このサイトをご覧になられている方は、何気なく更新しているかのように見えるかもしれませんが、記事をアップしている私はその都度その都度物欲と戦っているのです!
ある意味で身を削られるような思いです(笑)
…ここのところ、イギリス靴だけでなく、ファビなんかを中心としたイタリア靴も徐々にスポットが再びあてられるようになってきたような気がします。
フランチェスケッティやフランチェスコ・ベニーニョの靴はイタリア靴ブランドの中でも入門者から玄人にも好まれる靴になっているのではないでしょうか。
今回紹介するのは、そんなお手頃だけど、クオリティはなかなかに高いものを持っているイタリア靴ブランド。
Campanile(カンパニーレ)を紹介していきます。
目次
Campanile(カンパニーレ)
1858年イタリアのナポリで創業したのがCampanile(カンパニーレ)です。
イタリア靴の中では相当に老舗の靴ブランドです。
5世代にわたり家族経営を行い、現在は5代目のクリスティーノ氏が率いています。
ノーザンプトンにある靴ブランドの多くよりも先に創業しているわけですから、驚かされます。
ナポリの3大靴ブランドとして知られており、イタリア靴らしい多彩なパティーヌによる色とりどりのカラー展開、マッケイ製法による柔らかな履き心地、丸すぎず尖りすぎない中庸的なデザインは使いやすさがあります。
ローマにも直営の店舗を構えており、イタリア国内においても認知度があることがよくわかります。
「ナポリ3大靴ブランド」と紹介しましたが、たしかにカンパニーレは「ナポリ3大靴ブランド」」と言われていて、百貨店のブランド紹介文なんかでは必ず謳い文句になっています。
しかし、こんなこといったい誰がそんなことを言い出したのでしょうか?
当サイトがチャーチのコンサル、ディプロマット、チェットウィンドの3モデルを指して勝手に「御三家」と呼んでいるのと一緒のような気がしないでもありません。
「ナポリ3大靴ブランドはこれです」と紹介しているのを見たことがないのです。
そしてネット検索してもわからない。
私見としては「カンパニーレ」、「フランチェスコ・ベニーニョ」、「フェランテ」の3つの靴ブランドを指して「ナポリ3大靴ブランド」と言っているのではないかと考えています。
どこも似たようなスタイルで、価格帯もほぼ同じ。しかも日本の百貨店でいずれの3つも簡単に見つけることが出来ることから、やはりこの3つで間違いないと思うのですが…。
まあ、そういうことにしておきましょうか(笑)
歴史はとってもある靴ブランドですが、イタリア靴あるあるで、ロングセラーモデルやカンパニーレといえばこれ!という靴はありません。
逆を言えば、時代時代に即座にあわせて柔軟なスタイルの靴を作れるのが、イタリア靴ブランドの特徴なのでしょう。
現在は割と丸く、尖りすぎていないモデルが中心
そんなカンパニーレですが、ここ最近の世界的なクラシック回帰路線にあわせるかのように、トウは丸く、尖りすぎていないモデルが多くでるようになっています。
まるでイギリス靴のような真ん丸な内羽根のフルブローグシューズもあるほどです。
しかし、そんな中でもクロコの型押しのレザーを使ったモデルを発表したり、製法はあくまでマッケイ製法で柔らかさにこだわったりと、ラグジュアリーな雰囲気も損ねないようなモデルを出しているような気がします。
革は柔らかいので足当たりも優しく、硬くて重い靴が苦手な人にはいいかもしれませんね。イタリア靴に初めて挑戦してみるという方で予算もできる限り抑えたいという方におすすめですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。